sekaimonで安く落札する最大のポイント-狙い撃ち入札

■eBayで有名な狙い撃ち入札をご存知ですか？

オークションの人間行動学 最新理論からネットオークション必勝法まで 川越 敏司 佐々木 俊一郎 小川 一仁 日経BP社 2008-04-24 売り上げランキング : 74470 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

最近出版された、「オークションの人間行動学」という本は、オススメです。
特に科学的、経済学的にネットオークションの仕組みがわかるほか、
単に、ネットオークションの必勝法として読むことも出来、まさに万能。
マストバイです。ちょっと難しいですけどね。この中に、eBayの落札方法
が詳しく書いてあるので、eBayと同じシステムのsekaimon（ヤフオク×eBay）
に、この手法を用いてみたいと思います。

 

 

●ヤフオクになくてsekaimonにはある狙い撃ち入札の存在

日本人には、なじみのない言葉だと思います。落札までの過程で、ヤフオク
にはあってeBayにはないもの、それは落札の「自動延長」です。ヤフオク
では、取引終了時間１０分以内に入札すると、さらに時間が５分から１０分
延長になります。しかし、eBay　sekaimonにはこれがありません。
終了時間がPM11:30とあったら、その時間は絶対なんです。

そうすると、どういう現象が起きるか？終了３０秒以内くらいから、一気に
入札が殺到します。最後の１秒以内に、最高額を入札したもの勝ち。これを
狙い撃ち入札といいます。 サーバーには負担のかかるシステムです。

このシステムに慣れていない日本人は、あらかじめ高めに入札しておいて、
自動入札でこの狙い撃ち入札を防ぐことを考えがちなのですが、それでは
かなり高い額を払わなくてはなりません。しかも、自分という存在がいることを、
ライバルにsekaimonの中で高らかに宣言してしまうので、これは不利だと
「オークションの人間行動学」の中に書いてあります。

実際、これは実証分析 で明らかになったことだそうです。ちょっと難しい話に
なりますが、経済学の中のゲーム理論のナッシュ均衡という理論が根底
にあって、 これがまさにネットオークションにはあると 「オークションの人間行動
学」では述べられています。 早期入札だと、これにはまってしまう。

例えば、出品されているアイテムについて、Aさんは100ドルの価値があると考える
としまししょう。そして実際80ドルで落札できたら20ドル正の余剰が発生します。
つまり得することになるんです。

そこで、先に自分の価値と同じ価格100ドルを入札してまうと、落札前にさらに高い
入札がされた場合、Aさんは自分の考える価値以上のお金を出品者に払わなくては
なりません。これは損なんですね。 競り上げ競争が加速し、戦略的な行動がとれな
くなる→ナッシュ均衡（詳しくは、「繰り返し型の囚人のジレンマ」という概念を調べら
れるとよいと思います）。

だから、入札額が100ドル以下だったら、落札時間ギリギリまで待って、100ドルを
狙い撃ち入札をするんです。すると、前の入札者の最高入札額が100ドル以下だった
場合、確実にAさんは、正の余剰を得る、最低でも100ドルで手に入るということです。
狙い撃ち入札をする理由として他には以下のようなことがあります。

 

 

 

 

・どこのアイテムかわからない状況下で、入札している相手が多くなることで、
自分に情報を開示してもらうことにより、そのアイテムの信頼性を知る。
これは、私が書いたヤフーオークションの戦略と同じことですね。

・サクラの撃退対策。自動延長がないので、ギリギリまで入札しなければ、
出品者がほかのIDで入札額の釣上げを行うことができない。これは、納得。

・賦存効果がでてしまうため。賦存効果とは、人間が欲しい物を所有してい
るときは、それを所有していないときよりも、その物により高い価値があると
見なすという効果。まさに心理学の世界。

詳しくは、「オークションの人間行動学」を読んでもらいたいと思います。
狙い撃ち入札の効果が、時間と価格の２次元のグラフで表現され、わかり
やすく説明されています。もちろんeBayにも使えるテクニックがたくさんありますし、
ヤフオクにも使える技が論理的に説明されていて、思わず感心して唸るところが
たくさんあります。

関連記事：sekaimonで安く安全に落札・取引する方法

 

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Comments

入札情報をチェックするのって結構手間がかかるんですよね。

Posted by 入札情報サービス at 2009年05月14日 10:04