■スコットスタンバーグ×ロバートゲラーの対談から思うこと
以前、ブリティッシュトラッド(以後ブリトラ)のスーツについての定義を、
大まかに書きました。こちらの記事です。この中で、「ブリトラの定義が
ずれていると思います。」というコメントを頂きました。僕はスーツのこと
を書いたんですが、ブリトラの定義自体がずれているという指摘・・・。
一体どういうことなのか?ぜひ勉強のためにお聞きしましたが、お答え
は頂けませんでした。でも、自分で根本的に考える機会を与えてくださ
ったので、感謝しております。
さて、前置きはこの辺にして、そもそもファッションにおけるトラッド
(トラディッショナル)とは何か?皆さんは答えられますか?僕は伝統的
とか普遍的、おきまりの、といった抽象的な言葉しか浮かびませんが、
自分なりに調べてみました。
ファッションのおけるトラッドは大きく見ると、イギリス、アメリカが出てき
ます。フランスもありますが、クチュール的な意味合いがあり、イギリス、
アメリカほど用語として使用されないところがあります。 ファッションに
おけるトラッド(トラディッショナル)の意味としてAll Aboutが
簡潔で分かりやすいです。
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トラディショナル・トラッドとは、アメリカの東部海岸を中心に流行したファッション。伝統的で正統派の男性のスタイル。 |
まず、着こなしに明確なルールがあること。そして、流行に左右されない
受け継がれる国民的なファッションであることがポイントのようです。
あとは保守的であること(コンサバ)も、よく言われます。
そして、ブリトラの場合、肩幅広めでパンツはプリーツ(タック)が入った
スラックスがたっぷりめのスタイルが特徴。柄はターンチェックなどの
オーソドックスなものとあります。
ブリトラのスーツの定義に関して指摘されたのは、このたっぷり目という
ところに、間違いがあったのかどうなのか。あるいは単にサヴィルロウに
入れるべき老舗テーラーについてだけだったのかはわかりませんが、
このブリトラというものは本当に奥が深い分厄介です。これからも勉強が
必要です。
そんな中、SENSE9月号で、バンドオブアウトサイダーズのスコット・スタン
バーグと、ロバートゲラーがファッションシーンの今と題して対談しているも
のを発見。トラッドというものについてちょっと言及しています。
インタビュアーがスコットに、日本のファッションの流れは早くも次の秋冬
にはブリティッシュトラッドという流れが指摘されていますが、その点に
ついて教えてください、と突っ込んだ質問をしています。
すると、スコットは以下のように答えました。
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一言でトラッドと言っても、共通なイメージを描くのは難しい。 それは人それぞれの環境によってイメージが大きく左右されてしまうもの だし、僕自身が影響を受けたトラッド観というものを表現していくだけ。 その上で、重要なシャツ・タイ・スーツという核となるアイテムを作り続け、そこへ新たなる要素を付け加えミックスしていくのです。 |
トラッド観?決められたルールがあるんじゃないの?と決められたルール
みたいなものが、なんなのかを探している私には鮮烈な答えでした。
もちろん、スコット・スタンバーグはブリトラとは何ぞや?ということを知って
いる人間だと思うので、その上での答えだとすると、ベースを押さえて
いれば人それぞれ違う見方があってもよいのか、ということを思ったり
しました。そのベースがAll Aboutに載っていたこと+αでしょう。
以上から、ファッションにおけるトラッドとは、着こなしに明確なルールがあり、
流行に左右されない受け継がれる国民的で保守的なファッションスタイルで
ある一方、人それぞれが味付けをする幅を持ち合わせていることが現代の
解釈として的確である、となるのかなぁ・・・と考えてみました。
あとはアイテムですよね。アイテムからもトラッド観とやら色濃く出ると思い
ます。僕の中ではブリトラならこうなるかと。トレンチコートといえば、バーバリー
かアクアスキュータム、コート類はマッキントッシュ、ニットといえばジョン
スメドレー。カシミア類はバランタイン。シャツといえば、デヴィッ・トジョン・
アンダーソン、ターンブルアッサー。ポロシャツといえばフレッドペリー。ネクタイ
はドレイクス、アトキンソンズ、革靴は、クロケット&ジョーンズ、
エドワードグリーン、チャーチ。ブーツといえばトリッカーズ、鞄といえば、
グレンロイヤル、グレンチェックといえばハロッズ、ライダースジャケット
といえばベルスタッフ・・・水着といえばspeedo(笑)
最後にちょっとネタが混ざりましたが大体こんな感じでしょうか?ブリトラに
関してはオーソドックスなものをあげるだけでなく、好評だった安価な
ブリトラスタイルを考えていこうと思います。
皆さんの中でのトラッド観とはどういうものですか?またブリトラといえば
どんなモノ・コトがイメージされますか?教えて頂ければ幸いです。


トレンドのファッションだと思ってらっしゃるのなら、これ以上誰も何も言えないと思いますよ。
トラッドをスーツに絞っちゃったことがまずかったんですね、土俵が違うというか。なるほど〜。どうも入り方が間違いましたね。もっとトラッドの歴史と全体像を見ていき掘り下げる必要性を感じました。
>かいぜさんへ
いや、結構穴ありますよ(汗)それとトレンドとして捉えるというより、トラッドそのものがよくわからなくなってきていたので、聞いてみました。研究します。
いつも楽しく読ませていただいております。
コメントで上がった
>トラッドの意味の「深さ」
には、なるほど。と、モニターの前で一人関心してしまいました(笑)。
僕個人としては、これは若者特有かもしれませんが、トラッドにはレンジも深さも感じていません(僕は19歳のファッション2年生です)。
おおまかなルール(風味)があるだけで、後はテキトーにやればいい、みたいな。それで充分誤魔化せるもんねー、という自信/諦めを感じます。
だからこそ、むしろ、クラシックに対する憧れもあります。「Men's EX」は未読ですが(笑)。
ファッションに真摯に打ち込んでいらっしゃるお姿が眩しいです。
トラッドについて、勝手ながら僕自身の考えを述べちゃいます。
武欄堂さんは、トラッドというのは、ファッションのカテゴリとして
捕らえていらっしゃるようですが、僕は、トラッドという概念は
土地の必然から生まれた文化・伝統だと考えております。
英国で言えば、階級社会が故に育った服飾文化、また島国という風土が
生んだ自然発生的ファッション。これらをブリティッシュトラッドと
言うのだと思ってます。これはdaleさんの仰るところの「クラシック」ですね。
それをそのまま日本に持って来ても、風土も文化も違う訳ですから
雑誌とかで言われてるブリトラは、それを日本の今に落とし込んだもの
というところなんでしょうね。こっちは「風味」ですね。
あんまり書くと何なのでこのくらいで(^^;
横から長々と失礼いたしました。
★毎年、秋冬はハーディ・エイミスのホップサックツィードジャケットを
よく着ていますが、旬が来るようで嬉しいです。
早くエルボーパッチを当てられるようになりたいです。
daleさんは神なので・・・お告げです(笑)
最近のMen's EXはいいですよ、オススメです。
>ころっぺさんへ
>>土地の必然から生まれた文化・伝統
するどい洞察力と深い考え、頭が下がります。皆さんに聞いてみて正解でした。
もっと研究してみます。
生暖かく見守ってください(笑)