H&M×コムデギャルソン：H&M原宿店に行ってきた

■そこは・・・まさに戦場　　そして劇場型販売の一部を垣間見た

ここが例のH&M原宿店です。カラ館とすごくマッチしています（笑）
昼から、テレビカメラ多いし、デジカメ持っている人多！と思いながらも
僕もパチリ。店内は４階くらいまでで、それより上は、事務所かな？

いやー、ほっともっと（HM）でここまで並んだのは初めてです。というのは
スウェーデンジョークで（笑）、かなり並びましたよ。友達と行ったから、
あまり時間を感じなかったけど１時間くらい？かな。ニュースによる
と最高2,000人並んだらしいです。銀座ほどではないですね。中のことは、
シブヤ経済新聞にも載っています。

そして、なぜかファストファッションなのに、入口は赤の絨毯を歩いて行く。
いつから気分はカンヌ映画祭になったのだろうか・・・。中に入ると、
レディースのブース。白が基調となっている店内は、外国の百貨店の
ような趣き。やっぱり雰囲気で買わせるのがH&Mのねらいなのを強く
感じます。

地下１階がメンズ。こちらは一転黒が基調。そして・・・戦場。陳列されて
いる服がどんどん落ちまくってそれを拾うスタッフ。とても大変でした。
ほ、ほこりもすごかった。本当に皆さん血眼になってギャルソン漁って
いました。
とにかく皆買うわ買うわ。女性もメンズ買っていましたね。たくさん買うから、
40,000円くらい簡単に吹っ飛んでいる方がたくさん。

さて、そういう激戦を潜り抜けて僕も買ったわけです。もちろん、
H&M×コムデギャルソン。アイテムについてですが、全体的にオリジナル
より質は高いです。僕が以前買ったヴィクター＆ロルフを同じようなもの。
基本トルコ製です。価格帯が低いのが中国。ちょっと高めがトルコ。
それでジャケット類はルーマニアでした。ジャケットは凝っているけど、
これに40,000円出す気にはならない。というわけで、ぶっちゃけた話、
以前のコラボレーションとは、秀でて優れているとはいえないかもしれません。
ただ、シャツの縫製については、そこそではないかと。

 

さて、買ったものです。サイズに関しては、シャツはSを買ったほうがよい
です。基本でかすぎ。現地では試着ができないんですよ、混み過ぎて。
幸い、買って３０日以内なら返品に応じるようなので、その辺はサービス
として好評価。お家で試着です。

川久保玲氏がこだわっていたドットシャツと切り替えシャツ。特に、
この切り替えシャツは、技術的に相当面倒だったんじゃないかと思い
ます。ボタンが段になって横にずれていきます。生地はよいとは言えない
ですが、その辺はコムデギャルソンのお冠という付加価値効果で
なんとかする。
一番オススメなのは、カーディガンニット。伸縮性に富んでいて
着心地もいい。長く使えるようにしたいですね。Mで十分です。

あと、限定でH&M×コムデギャルソンのハンガーがもらえます。

 

一瞬、どうってことないプラスチックのハンガーだと思ったんですが、
これ作っている企業が、マイネッティ（汗）ハンガーマニアの間では有名。

フジサンケイビジネスアイから

■ユニクロと競合へ Ｈ＆Ｍは企画から製造、販売まで手がけるＳＰＡ（製造小売り）方式で低価格を実現。早ければ企画から３週間で新商品を投入するスピード感が強み。値引き販売は行わず、限定品も多い。まずはファッション感度の高い日本の消費者にも受け入れられたようだ。 一方、世界的な金融不安にかかわらず、グループ全体の０７年１２～０８年８月期の売上高は１２％増、最終利益は１４％増を達成。むしろ景気後退で、あらためて価格競争力の強さが消費者のハートをつかんでいるといえる。 「むしろチャンス。ライバルが出店ペースを遅らせたり、撤退しているので、立地や契約面で有利になる」と逆境を商機に変える勢いだ。 Ｈ＆Ｍは世界全体で年間２００店強の出店を予定しているが、手元資金は潤沢だ。

行ってきた感想なんですが、上記にも書いてあるよに、テレビも含めてやたら
ユニクロの競合だ、競合だといいますけど、やっぱり棲み分けはできていると
思います。戦う土俵が違うって。質はユニクロ、イメージとトレンドはH&M。
極論をいえばこれでおしまい。だから、ユニクロやGAPを買いつつ、H&Mの
コラボアイテムをちょこちょこ買っていれば、誰にでも年相応のバランス感の
あるお洒落は楽しめるんじゃないか、と思うんですけどね。

H&Mの心配な点はオリジナル。買った人もいるだろうけど、コムデギャルソン＋
おまけ感覚なんじゃないかな？ジーンズは売れてたけど、ほかはすごく残って
ましたね。しかも、デザインが僕のような２０代後半にはきつすぎる。もうちょい
下向けでしたね。 さらに、デザイン、品質ともに２年、３年着れる代物じゃ
ないんじゃないか、という疑問はあります。ファストファッションといえど、エコ
を謳っているブランドであるならば、長く着ていきたい気持ちはあります。

 

 

 

まあ、とにかくギャルソン目当ての人はすごい買いだめしていました。
なぜ４つもドットシャツを買う？なぜ帽子を３つも頭に乗せる？転売か？
そんな光景も見つつ、もみくしゃにされつつ、帰還しました。

並ぶという魔法。これはやっかいです。１時間くらい並ぶと、「せっかく並んだん
だから」という心理が働く。そして、多めに買っちゃうんです。僕も、本当は
カーディガンだけでよかったんですから。完全にやられてしまいました。

僕個人は、H&Mは基本コラボ狙いで行こうと思ってます。皆さんにはどう映った
か、興味がありますが。ユニクロの柳井社長は、客の取りあいではなく、むしろ
H&Mがファストファッションの市場を拡大してくれるのではないか、と期待して
いました。これはありえると思います。 市場のパイを拡げちゃえーって。

そんなわけで、本格的にファストファッションの時代がついに始まりました。
今後、H&Mは渋谷、新宿店を予定しているようですが、いずれ関西に
上陸すると思います。そうなると、認知度は確実にあがっていく。さて、
どうなるんでしょう・・・。 価格に厳しい関西ではうけるか。

最後に。実は、皆さんにもちょっとよいご報告があります。お楽しみに。

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Comments

いつも楽しく拝見しております。早速のレポート楽しませていただきました。鋭いコメントがいつも参考になります。本日のオープンで原宿の流れが大きく変わったでしょうね。有名人が着用するとさらに人気が加速しそうですね。

Posted by NEX at 2008年11月08日 20:47

行ったんですか！
レポート参考になります。
自分は完全にスルーしましたね。
そこまで魅力感じませんでしたし、
先日マリネッラのネクタイをス・ミズーラしたりしたので懐が…。

Posted by aki at 2008年11月08日 21:19

早く地方でも展開して欲しいですね
ただあまり店が増えちゃうとイメージ的にはマイナスなのかな

Posted by at 2008年11月08日 22:05

お疲れ様でした。
今回は見送りましたが、今後もコラボ商品はきになりますね。

Posted by nagisuke at 2008年11月08日 23:12

更新を再開されているのを、今日気づきました。これからも更新を楽しみにしています。
H&M次はどことコラボするのでしょうね。

Posted by sin at 2008年11月09日 02:51

>>みなさんにいいお知らせ

読者プレゼントですよね？
わかります。

期待してますw

Posted by ゲルゲ at 2008年11月09日 10:04

ドットシャツは欲しかったのですが並ぶ気にはならず行かなかったのですが、チビの私には正解だったようですね。

Posted by at 2008年11月09日 13:38

はじめまして。
ギャルソン好きなんで、シャツ購入したのですが、縫製かなり酷くないでしょうか？
H&Mの対応もなんだかイマイチだったし（忙しいのもあるのでしょうが）、日本に根付くのでしょうかね。
（TBさせていただきました）

Posted by nariyukkiy at 2008年11月09日 21:22

＞皆さんへ

行列がなくなったら一度覗いてみるのも一興かもしれませんが、皆さんがご満足頂けるかどうかは、保障できませんね・・・。




＞nariyukkiyさんへ

縫製は・・・値段とのバランスを考えると厳しいですね。
オリジナルよりかはよいかもしれないけど。
これが3990円なら、まあこんなもんでしょって感じですけど。

Posted by 武欄堂 at 2008年11月10日 00:43

初めまして。レポート非常に参考になりました、有難うございます。ここを読む限り、今回の商品の品質等にあまり満足していないようですね。

私San FranciscoのH&Mにコラボ商品を買いに行く予定です。手に取らないとわかりませんが、ラインの入ったスーツを購入予定です。

もしご存知でしたら、そのスーツの品質等の率直な感想を頂けないでしょうか。あと、こちらのブログで書かれてある40000万のジャケットとはどの商品のことでしょうか。

よろしくお願いします。

Posted by governator at 2008年11月10日 07:46