■経済状況の影響を受け、2つの反応を出すパリとミラノ
パリコレクションとミラノコレクション2009-2010A/Wが終わりました。今回の
両コレクションは、厳しい世界経済の状況を踏まえたうえで、それぞれ異なる
反応を出しました。ミラノコレクションは全体的に暗くめのイメージ。来るべきモード
ブランドの価値の落ち込みを受け止め、スリルを感じるコレクションが展開された
ようです。あえて言うならブランドのルーツをあげたり、ルーツから新しさを出す
ことがテーマかも。
一方、パリコレクションはかなり反骨精神むき出しにしました。アンチ
不景気を高らかに宣言し、挑戦的でアバンギャルドなコレクションが多かった。
どちらが正しいかということではなく、2つの反応があるというのが面白い。
では、パリ・ミラノコレクション2009-2010A/Wを振りつつトレンド
を簡単にあげてみようと思います。
1】スカートスタイルがさらに拡大
ナンバーナイン コムデギャルソン・オム・プリュス
2】フューチャリスティック
ジャンフランコフェレ ティエリーミュグレーオム
3】レギンスだけじゃない ニーソックスが登場
ジバンシィ・オム
4】アングル(角度)・アシメントリー(非対称性)
アレキサンダーマックイーン ディオールオム
5】さまざまなチェック・構築的なデザイン
ヒューゴ・バイ・ヒューゴボス ボッテガヴェネタ
6】袖や肩が別生地
ラフシモンズ ニールバレット
7】半端丈のワイドパンツ
イヴサンローラン コムデギャルソンオムプリュス
8】ユルユルファッション
クリスヴァンアッシュ ヨウジヤマモト
他に、アウターの上からベルト、貴婦人がかぶるフェミニンなハット 、ドレス化
されるパーカなども目立ちました。変わったストールやグローブ、ベストも注目。
一番おどろいたのはジバンシィオムのニーソックスですね。スカート、レギンス
だけでは飽き足らず、とうとうニーソックスが登場。もうメンズコレクションを
紹介している気がしません(笑)コムデギャルソン・オム・プリュスの貴婦人
のハットとパンプスにも驚かされました。もう女性がメンズを買ってもおかしく
ない時代ですね。逆もまたしかり。
さて、今回のパリ・ミラノコレクションでツボにはまったで賞は、メゾンマルタン
マルジェラとダンヒル・バイ・キムジョーンズでした。
メゾンマルタンマルジェラ ダンヒル・バイ・キムジョーンズ
メゾンマルタンマルジェラはシックではあるものの、ジャケットのラペルの形
だったり色のバランス、丈の長さ、絶妙です。インナーのユーモラスなイラスト
もアクセントになっていた。アバンギャルドな作品が多い中、本当にディテール
で勝負をしかけたマルジェラに脱帽。 目線処理をはずしたのも気になる。
ダンヒル・バイ・キムジョーンズは、ダンヒルという大きな伝統を重んじながら、
遊びを随所に見せてくれました。上の画は、よく見るとラペルがないんですよ。
テーラードジャケットなのに!でも全体のバランスはおかしくない。袖丈の短さも
関係しているかもしれませんが、すごく楽しませて頂きました。オッサン臭さから
脱却しつつもダンヒルのトレンチコートや、バッグ、テーラードを表現するのは大変だと
思います。キムジョーンズに感謝。
皆さんは、これが一番だった!というコレクションはあったでしょうか?
【via】men.style.com & the fashion spot
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