マルタンマルジェラのアーティザナルコレクション展は人が少なく穴場

■貴重なアイテムと空間が無料で学べるオススメスポット

マルタンマルジェラのアーティザナルコレクション展に行ってきました。
場所は、マルタンマルジェラ表参道店となりの展示会エリア。
感動しました。ラインラベル「0」。それは、「手仕事により、フォルムをつくり直した
女性と男性のための服」のことです。すべて手作業。誰が作成したかまで、中の
ソファーにあるリストで見ることができます。内装はもちろん白。

これなんだと思います？展示会場内のマップです。すごい簡単。
さすが、マルジェラ。ミニマリズムを感じる（笑）ナンバーは展示物の場所
と解説の番号を意味しています。行くと皆さん頂けますよ。次のぺージをめくると、

こんな感じで、すごくシンプルにたんたんと展示物について説明が書かれてい
ます。

個人的に気になったのは、ロゴトレンチコート。2007年の作品。更紗のショッピング
バッグで作ったものなんです。店舗のロゴが入ったバッグを漂白してキャメル色に
染め直したそうです。使用したバッグの数４０個。ディテールであるフラップベルト、
ベルトループもバッグから切り出して作られたもので大変手のかかっているコート。
これは世界で氾濫している「ロゴ」に対する皮肉なのか？とか考えてしまいますね。

面白いのは、展示会ではあるけれど一部陳列されていて買うことができます。
レディースが多いですが、メンズもありますよ。すべてフランス製です。

僕はマルジェラが好きですが、オタクまで行ってないのでマルタンマルジェラが
本当に何を言いたいのかはわかりませんが、上記のようにすべてのアイテムが
もともとは、他の機能を果たしていたアイテム。それを、わざわざ解体して手作業
で再製していることが印象的です。スイス軍のバッグを使ったジャケットだったり、
キャンバススニーカーを解体して作ったベスト、古いシルクスカーフを切って
手編みしたガーメント、レザーサンダルから作られたレザーブルゾン、古いシャン
デリアのクリスタルで作成したネックレス、造花を集めて作ったチュニックなどなど・・・。

使いふるした素材を、いったん解体して新しい価値を吹き込む。マルジェラ流の
100%ハンドメイドは、新しい高級素材を、世界中から集めてつくるんじゃなくて
「作り直す」という行動に重きを置いているんだなぁ・・・、と、あっ気にとられまし
たが素晴らしかったです。単純に感動しました。

人が全くいないのもよい。僕のときは１人もいなかったんじゃないかと・・・。絶対
行ったほうがいいですよ。静かだし。人ごみでうるさい原宿の真ん中で、別世界
に行ける数少ないスポットだと思います。

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Comments

これホント見てみたいです。
でも東京まで行く金が…

Posted by ib at 2009年04月29日 22:33

マルジェラで・・・
しかも展示会・・・
マルジェラを知る人もそうでない人も、両方を遠ざける雰囲気がありそうですね・・・

Posted by at 2009年04月30日 00:15

＞ibさんへ

確かに、ほかの場所となると恵比寿だし。
関東圏内じゃないときついですよね・・・。
もっと他の場所でもやらないのかな。

Posted by 武欄堂 at 2009年04月30日 00:16

とても興味深いです

しかし、いつまでやっているんでしょう…６月か７月に東京へ行くかもしれないのですが、それまでやっているといいのですが

Posted by ひろゆき at 2009年04月30日 09:55

＞名無しさんへ

一応もともと、マルジェラが展示用に作っていたスペースなので、使用するのはいいけど、関東以外でもやったほうがいいですよね、


＞ひろゆきさんへ

５月１７日までなんですぅ〜（涙）

僕としても、ひろゆきさんみたいな方に見て頂きたいと思います。感想も聞きたいですし。関西でもやらないかなぁー。

Posted by 武欄堂 at 2009年05月01日 00:44