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2010年07月12日

ファッション史の最高傑作『メンズウェア100年史』  

■服好き、学生、歴史、老若男女すべての方に持っていたい一冊

メンズウェア100年史 (P-Vine Books)

結論から言いますと買いだと思います。3,990円は安いです。今までたくさん書籍・ムックを紹介してきましたが、いろんなものが凝縮されたメンズファッション史の決定版がこの1冊。もっと言ってしまうと本書籍は教科書です。世界史や社会学にも通用するところがあるし、服好きの方にも楽しく読めるのも重要なポイントです。実際、スタイリストの野口強氏は、「ファッション系の学生にとっても、洋服好きにとっても、我々スタイリストにとっても、まさに貴重な教材」とプラスチックのカバーにコメントを送っています。『メンズウェア100年史』はプラスチックのカバーが付いているんですよ。

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簡単に本書籍の内容を説明しますと、圧倒的な量の写真、絵を見ながら、320ページにわたって100年間(1900-2000)の男性ファッション史を紐解いていくものです。メンズウェアだけに特化してこれだけのボリュームの内容。いままでにあったでしょうか?私は知りません。面白いのは、多様性に充ち溢れていること。本書籍の、エドワード7世から始まるメンズファッションの歴史の旅は、毛沢東、チェ・ゲバラ、ラコステ、藤田嗣治、ジェームス・ディーン、ジョンレノン、マルコムマクラーレン、NIGO、山本耀司、トムブラウンと、それはそれは壮大なスケールです。ドラマをやる場合、主演を誰がやるか、ということになると喧嘩になりそうなキャラが立った方々。

いわゆるスーツスタイルの原点やその背景にある服飾哲学、つまりダンディズムを深くえぐる林勝太郎氏の『英国流おしゃれ作法』だったり、中野香織氏の『スーツの神話 (文春新書) 』、『ハーディ・エイミスのイギリスの紳士服 』などといったメンズウェアの起源を、アカデミックに捉えるところもあればストリートもあり。つまり、『ザ・ストリートスタイル 』や、映画の歴史とともに変化してきたアメカジについて書かれた『The Whole U.S.A. catalog』などといった、ストリートファッションの背景であるサブカルチャーを時系列にまとめられているところもあり、誰でも楽しく読めるバランスのよい構造となっています。歴史という点から見れば、流行のイメージとメカニズムにせまった『ファッションの社会学』にも関係してくる美味しいとこどりの、まさにドランゴンボールのゴジータでございます(笑)。

<目次>

SUIT

WORKER&SOLODIER

ARTIST&REFORMER

GOOD GUY,BAD GUY

PLAYER

DRESSING DOWN,DRESSING UP

REBEL

PEACOCK

MEDIASTAR

CULTURE CUBBER

STYLIST

DESIGNER



目次だけじゃあわかりにくいので、本書籍の主張を書いた後、目次に出てくる時代のアイコンをの話で簡単にご紹介していきましょう。キャラ設定に関しては私の妄想で設定していますのでお許しを(笑)。

◆『メンズウェア100年史』が言いたいこと

この本書籍が言いたいことはたった1つ。『カジュアルファッションの原点は、女性にあらず。男にあり!』。「フン、なにをいい加減なことを・・・」と思ったそこの女性のあなた、この本書籍の著者、キャリー・ブラックマン氏は、あのセントラルセントマーチンズ校で教鞭を取っている女性ファション史家なんですよ。斬新な考えとして、ちょっと聞いてみる価値もありそうではありませんか?以下、彼女の主張を僕なりの視点で要約します。

カジュアル・ファッションの元祖は英国のエドワード7世だったことを100%否定することはできない。仕立て素晴らしいフロックコート(スーツの原型)から彼の普段着にファンが熱狂・・・。その後、軍服、制服、ワークを含むデニムの変遷が間接的にあった。加えて、それに大きく影響を与えた若者のサブカルチャーの存在。それを服装で表現した。ナチス体制への反発心を表現したザズースタイル、テディボーイ、究極の作業着をデザインしたロゴチェンコ、マーロン・ブランドの映画、1960年代の「ピーコック革命」、ヒッピー、モッズ、パンクを経て1980年代のニューロマンティックスに至る。この流れの中で、100年間女性は男性ファッションの影響をたくさんうけているではないか。スーツ、パンツ、シャツ、ジーンズをはじめ、スポーツウェア、作業着についてはその極みである。これらの服をなくして、現代社会で女性は生活ができるだろうか。否。さらに同性愛が市民権を得てからは、さらにジェンダーフリーとなり、メンズファッションの影響、自由度はますます高くなる。

しかし、エドワード7世からのフロックコートからラウンジスーツ、1960年代のピーコック革命までは、スーツというものが発展をしながらも女性のファッションに比べて地味というレッテルを貼られている。それは心外だとキャリー・ブラックマン氏。1901年から1939年までは「偉大なる男性らしさの放棄」と、精神分析学者J.C.フリューゲルが「サイコロジー・オブ・クローズ」で提唱している通り、お洒落は我慢からの精神を思い出して欲しい。簡単に流れない、ブレないクラシックこそが美しいという叛逆精神(これはダンディズムに通じる)。しかし、現代社会に向かって、シルエットやディテールで勝負し、前衛的、斬新、革新的なスーツが出てきている。スーツとは日本語で「適応」である。つまり永久不滅に消えないメンズファッションの真髄。その証明として、スーツは未だに消えていないし、350年後もスーツは存在するだろう。

◆1900-1939

【SUIT】

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エドワード7世「おっほん、当時のロイヤルファッションのアイコンが吾輩である。実は太っているので、ダブルフロックコートをシングルのジャケット風に留めてしまったよ(笑)。ちょっとハズしているだろう?お茶目なんだ。吾輩の普段着スタイルがどうも今の世界のカジュアルファッションに影響を与えているようだ。いわゆるエスプリっというものなんだけど、日本だと粋になるのかな。もちろん仕立てはサブルローのヘンリープールさ。でもね、僕をマネするにもお金が足りない人達が、19世紀に生まれた百貨店で、既製服を買ったんだよ。それがカジュアルの始まりというわけさ。」

【WORKER&SOLODIER】

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チェ・ゲバラ「よう!キューバシャツとこのベレー帽のスタイルは、僕の革命のシンボルだったんだ。ちなみに隣にいるのは、カストロ元議長さ。この時代は、御存知の通り戦争が多かった。だかりミリタリーアイテムはたくさん出たよ。ダッフルコート、革製のボンバージャケット、エポーレットがついて雨と風にも強いトレンチコートいろいろでたぜ。もう1つはジーンズだねぇ。アメリカのほうは呆れたもので、ゴールドラッシュだっていって、金を見つけるため炭鉱労働者が目を光らしてサンフランシスコで働いたのさ。その時炭鉱労働者が着倒したのが、リーバイスのジーンズさ。これは皆よく知っているだろう。」

【ARTIST&REFORMER】

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藤田嗣治「乳白色の異端児、結局日本に帰ってこなかった藤田です。ジルサンダー2010S/Sではお世話になりました。やっぱり芸術家もファッションには興味があるわけで。特に、構成派美術家の旗手アレキサンドル・ロドチェンコは作業着をウールとレザーとで洋服を仕立てんだ。それが人気になったんだよ。」

【GOOD GUY,BAD GUY】

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ルドルフ・ヴァレンティーノ「映画スター本家とは私のことだよ。カフスにショールカラーが小洒落たツイードカジュアルなスリーピース。いいでしょう?どこで仕立てるって?サビルローだよ。あそこが最高さ!でも、アメリカのスーツがいいっていう人もいるんだ。クラークケーブルなんかは母国であることも意識してボックスシルエットのスーツを仕立てていたそうだ。ハットはボルサリーノさ。彼もやるねぇ。このスタイルが後にダンディーなギャングとして、人気になったんだよ。このころは元祖「ちょい悪」という感じかね。結構ネクタイとかも派手になってきたんだよ。エドワード7世のときより、だいぶスーツが派手になってきたでしょう。」

【PLAYER】

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フレッドペリー「どうも月桂樹のものです(笑)。スポーツウェアはイギリス、アメリカで百花繚乱だったのがこのころ。ちなみに、ポロシャツのラコステというブランドは、1933年、テニスプレイヤーだったラコステ本人が創業したんだよ。だって、当時はテニスしにくかったから自分で作ったほうがよいと思ったから。だから、ラコステ本人で半袖で襟がリブニットボーダーの軽く伸縮性に優れたニットシャツを開発したんだ。それがポロシャツさ。なんか今若者間で夏の定番になっているって?すごいねー。ちなみに、僕もラコステの後、スポーツウェアブランドを立ち上げたんだけど、モッズというファッションスタイルで、若者の間で流行ったんでしょ?嬉しいねー。でも、そもそもポロシャツの起源はポロ競技だね。乗馬服ということらしいんだけど。とにかく、この時代はライクラの開発によってジャージー素材がすごく広まったね。セーターなんかもすごく発展したんだ。これはレジャーウェアにもつながっていくんだよ。この流れで今でも、多くのファッションブランドがジャケットにも使っていたりするのさ。また馬乗りといえばジョッパーズだよね。これもこのころ流行ったんだ。スウェットは知っているだろう?あれも当時はジャージー素材で、アイスホッケーで使われていたんだ。ファッションに男性のスポーツはすごい貢献しているのさ。おっと忘れていた、ここでもエドワード7世は、狩猟が好きで、そのハンティングスタイルも話題になったんだよー。 」

【DRESSING DOWN,DRESSING UP】

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セシル・ビートン「映画『恋の手ほどき』でアカデミー衣裳デザイン賞とったのは僕だよ。どうだい?美しいだろう。写真家でもある僕は男性の美化が大好きなのさ。このフリルが素敵でしょ?今の男子もフリル付きのシャツを着ているそうじゃない。嬉しいわ・・・嬉しいね。この時代は、同性愛の社会が認められていないから、服装をもって暗号化していた面もあるんだよ。え?僕はどうかって。それは秘密さ(笑)。」

◆1940-

【REBEL】

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ジェームス・ディーン「反抗するのに理由なんてねー。Tシャツ、ジーンズを拡めたのは俺だよ。1940年代以降からサブカルチャーの勢いがすごくなるぜ。1920年からますます勢いづくズート・スーター(ビッグシルエットのスーツを着る人々でもとは黒人のジャズ演奏家達の影響)。その後、彼らがザズーって呼ばれるのさ。第二次世界大戦後という時代背景もあって、大人たちの権力社会に反抗する動きがあちこちに勃発。ここで俺の存在が大きいわけ。50年代の俺の映画に若者は大いに影響をうけたんだぜ。同時にティディーボーイ(エドワード7世時代風の華美な服装をしたイギリスの不良少年達)、バイカー、ビート、ビートニク、フォーキー、ヒップスター、モダニストなど次々とサブカルチャー集団が登場したんだ。多くの集団の大きな共通点は1つ。音楽だよ。音楽とファッションは切り離せなくなるのさ。ベニー・グッドマン、フランクシナトラ、マイルズ・デイヴィスはアイコンとして有名だね。それが戦中、戦後だね。ここでもエドワード7世ルックを皮肉に利用しているね。」

【PEACOCK】

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ジョンレノン「スーツといえばサビルロー・・・と言いたいんだけど、このころからブリオーニなどイタリアが強くなってきたんだ。ファッション性がスーツに浸透して、よりタイトなシルエットが大西洋にを渡った。これをコンチネンタル・ルックなんて言ったりするんだけどね。サビルローは、なかなか時代についていけなくなった。そこを打破したのがハーディ・エイミスさ。すこし細身なモダンスーツを提案したラ・ベラ・フィジュラは、イタリアファッションを考慮したんだよ。そして、斬新なファッション性のあるブランドが台頭してきた。その例がピエールカルダン。このノーカラージャケットはピエールカルダンの影響をうけているんだよ、ビートルズルックって後から言われるようになったんだ。髪型も特徴的でしょ。これもビートルズカットと言われ、モダニストにまで遡ったスタイルさ。これがいわゆるモッズ。権力に対する若者のエネルギーはすごいもので、1960年代後半からは反社会思考の文化を背景にサイケデリックという、とても派手な柄のファッションをしたんだ。あるいは、1970年代サンフランシスコで流行ったヒッピースタイル。このときベトナム戦争のときで、若者は戦争反対の意志を示し、理想郷を求めていたんだ。口ひげを長くのばして民族文化を感じさせるアイテムをファッションに取り入れた。そういうえば、僕も後でヒッピーになったんだっけ。とにかく派手なファッションとスーツがぐっと近づいていった1960年をピーコック革命っていうんだ。鮮やかな色を使うのが特徴だね。ファッションの影響を与えたミュージシャン、ジミ・ヘンドリックスとかほかにもいるし。すごい時代だね。」

【MEDIASTAR】

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スティーブ・マックイーン「メディアスター、ミスタークールといえば俺だろ。映画「大脱走」見てくれよな。ピーコック革命のときに、音楽とファッションが密接に結びついているが、映画もまたしかりなんだよな。第二次世界大戦後、徐々に盛り上がったよ。ケーリーグラント、リチャード・ギアなんか、当時の男のファッションアイコンだね。アルマーニなんかも衣装を提供していたんだ。だが俺は違う。私服においても俺はお洒落だ。マイケル・ケインは1960年代のダンディズムの象徴とされてきたりして、スタイリストというものがまだ確立されていないだけに、己のファッションセンスで若者への影響力が違った。デザイナー自身が俳優のファッションからインスピレーションを得るという逆の現象も起きたほどだ。それがジェームス・ディーンがだったんだ。」

【CULTURE CUBBER 】

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マルコムマクラーレン「よう!【PEACOCK】のときに上げられている系統はスタイル族に属するんだが、これは1970年代以降も発展していったんだよ。特に、デヴィッド・ボウイなどグラムロックの後に、ヴィヴィアンウエストウッドと俺がコラボしたことでパンクが生まれたようなもんよ。俺がプロデュースしたバンド、セックスピストルズの攻撃的な行動や無秩序な音楽、扇動的なデザインがまさに一世を風靡したね。これこそ音楽とファッションの融合だよ。もちろん皮肉で刺激的でアナーキーだったけどな。まあ、こういったものはカウンターカルチャー。皆アンチ権力の反骨精神から生まれるから間違っていないと思う。彼女とオープンしたセックスというショップはそれはもう人気だった。まさにカルトだね。この後、ヴィヴィアンウエストウッドは1980年代にニューロマンティックスタイル(ヒラヒラした中世ヨーロッパ的な衣装を身につけたり、派手な化粧をするなど、自意識が強い)を確立して、さらに高みへと上がっていったよ。これは日本で言うヴィジュアル系に影響を与えたんだったな。もう1つ、忘れちゃいけないのがヒップホップだ。80年代からスポーツウェアやを着た黒人ミュージシャンがスゲー人気になったんだ。音楽は主に「ラップ、DJ、ダンス、グラフィテ」。アディダスなんかは、この辺でスポーツウェアからファッションアイテムへの市民権を得たときなんじゃあないか。スニーカーの存在も大きいね。ナイキ、コンバース、ニューバランスあたりはストリートでは定番だろ。さらに90年代のグランジ。ニルヴァーナのカードコバーンが着たような、古着テイストのボロボロのチェックシャツとか、すごい人気がでただろう。ナンバーナインなんかあの影響が強い。」

【STYLIST】

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レイ・ペトリ「イギリスのクリエイティブ集団、バッファローの原動力となったのが私。いまの、スタイリストの元祖とも言えるんじゃない?時代は1980年代後半、ジャンポールゴルチェに男性がスカートを履くことの美しさを教えたのは私。ゲイ開放活動もこのころから本格的になるの。私はスタイリストとして自由になんでもしたよ。その特徴は折衷的、テーラード、デザイナーズブランド、民族衣装、スポーツウェア、サブカルチャースタイル、ストリートスタイルをミックス。特に、MA-1型ナイロン製フライトジャケットを取り入れて、リーバイス501、ドクターマーチンをあわせるスタイルは、その後の男役のゲイの定番スタイルになったわ。」

【DESIGNER】

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ラルフローレン「時はDCブーム。1980年代に僕のラルフローレン、カルバンクライン、ジョルジオ・アルマーニに代表されるデザイナーが数多く現れ、次々と斬新な新作を発表する。ここで、メンズウェアはレディースウェアと同列になった。まさにデザイナーが表舞台に出てくる時代だね。当時は、アイビー・プレッピーの流行が生まれていたんだけど、今でも日本をはじめ再燃しているだろう?トムブラウンがきっかけだったんだよな。でも、僕もいまでも現役で頑張っているよ。デザイナーズブランドが巨大企業になっていったのもこの時代からだね。ジョルジオ・アルマーニなんかはその良い例だ。行き過ぎたビジネスの面も見られるけど、ドバイにアルマーニホテルもオープンさせたし、規模が大きくなったよね。日本人デザイナーも忘れてないよ。コム・デ・ギャルソンの川久保玲、ヨウジヤマモトの山本耀司、三宅一生のイッセイミヤケ。喪服のイメージがある黒色で衣装を統一したり、ボロボロの服を提案したりする姿勢は、パリコレクションに衝撃を与えたよ。その後は、皆がよく知っているだろう。アントワープの6人が台頭してきて牽引していき、ポール・スミス、ヴィヴィアンウエストウッドがイギリスを代表するブランドになって、2000年に入るとディオールオムのエディ・スリマン、ラフシモンズ、トムフォードとモードブランドが若者のファッションに大きく影響を与えていく時代へと入っていくんだ。 

以上、100年を本書籍をもとにさっと紹介してきました。勉強不足な点もあり、足りないところ、ちょっと間違っているところがあるかもしれませんがお手柔らかに(笑)。写真はあえて本書籍のものを引用させて頂きました。これはほんの一部にすぎません。毎ページ、豊富な写真と説明が記さえ、一生もっておきたい教科書です。ぜひ、買って自分の手元に置いておくことをオススメします!

関連:本ブログのオススメの本・ムック

posted by No.9 at 19:27 | Comment(2) | TrackBack(0) | 議論 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近こちらのページを知りましたが、
非常に興味深いブログですね。
今後も,精力的な更新期待しています!
Posted by はじめまして at 2010年07月12日 22:38
>はじめましてさんへ

まったりやっているのでまた遊びに来てください(^ ^
Posted by 武欄堂 at 2010年07月13日 21:29
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