流行るブランド予想2011S/S

■カラーに柄、不況といえばダークトーンで安全牌という流れを跳ね返すことができるか

流行るブランド予想も、どんどん予想しにくい状況になってきているのが昨今のファッション業界。という今までも予想できていませんか、すいません（笑）。トレンドセッターとういものがはっきりしないところで、なかなかランキングにするのは難しいですが、挑戦という意味でもあげてみたいと思います。基本的に、パリ・ミラノコレクションから見る2011S/Sのファッショントレンドをベースに自分で集めてきた情報や、ショップを見て決めております。今回は結構ドメブラを多く入れています。価格的にも手が出せるブランドは多く存在するので。といっても最終的には無理やりねじ込んだところがありますが（笑）。

順位	ブランド名	備考
1	ラグビー	ラルフローレンの新プレッピースタイル、ついに表参道に上陸
2	ドリスヴァンノッテン	ブリーチ加工とUKのスキンズ炸裂！
3	アンユーズド	着古したような味わいのあるデザインから柄物まで
4	フェノメノン	shibari MA-1は広告戦略だったんです！
5	ラグ＆ボーン	原宿に旗艦店オープン
6	トローヴ	グレーベージュに定評アリ
7	トップショップ/トップマン	新宿にも旗艦店ができる
8	ビューティフルピープル	家族で着れるプレッピー、ちょい高い
9	リーボック	ごついポンプハイテクスニーカー、エンポリオアルマーニともコラボ
10	ヤエカ	日頃着れるリラックススタイル。素材にこだわりあり
11	ジルサンダー	花プリントに、ジオメトリックを惜しみなく出す
12	キツネ	フレンチプレッピーといえばここ,、高いのが難
13	ファセッタズム	顔面幻想なアウトドアスタイル
14	マウンテンリサーチ	中目黒の......RESERCH出身のアウトドアブランド
15	カシュカ	イギリスのニットブランド、デザイナーに倉石一樹氏が就任
16	ナイジェルケーボン	マニアックなミリタリーワールド。11S/Sはサラッとした作品
17	ガントレッツ	スーツライン、シンバッドザセーラーも登場
18	ハイダーアッカーマン	最初で最後？のメンズライン登場
19	アレキサンダー・マックイーン	新デザイナー、サラバートン始動
20	プラダ	カスタマイズ無双

ディガウェル、フィグベル、スリーブラインドマイス、ペスター、hobo、08sircus、フランクリーダー、T by アレキサンダーワン、Jサバティーノ、バルデ７７、ケイスリーヘイフォード、H&M、ユニクロ、無印良品、ラフシモンズ、リチャードチャイ、ダンヒルバイキムジョーンズ、ティンバーランド、バルマン、トラサルディ1911、マービージャモークが入れず

●定番行きブランド

ベドウィン

ソフ関係のブランド 

マーカ

サカイ 

マーガレット・ハウエル

scye 

kolor

ロバートゲラー

タカヒロミヤシタ・ザソロイスト

トムブラウン 

バンドオブアウトサイダーズ 

ワコマリア

ジョンローレンスサリバン

ランバン

ジバンシィ 

メゾンマルタンマルジェラ

ヴィヴィアンウエストウッド

イヴサンローラン

リックオウエンス  

アタッチメント

リップヴァンウィンクル 

ロエン  

GAP

ラルフローレン

ラコステ

マーカ

ノンネイディブ

ネイバーフッド関連 

バーバリーブラックレーベル

ポールスミス

コムデギャルソン関係

ディーゼル

ハレ

ヴァンキッシュ 

ラッドミュージシャン

N.ハリウッド

アンダーカバー

ノースフェイス

パタゴニア

wjk（AKM、ジュンハシモトも含む）

インパクティスケリー　

エンジニアードガーメンツ

ヌーディジーンズ

サスクワァッチファブリックス類

モンクレール関連

ビズビム

ホワイトマウンテニアリング

 

 

☆中目黒系 VS 109-2系ド派手ファッション☆

ファッショントレンドを無理やりを2分したらこういうテーマに。

勝手に中目黒系と書いてしまいましたが、要は代官山、恵比寿、中目黒を拠点としているブランドが多めにランクインしたのと、ワーク、ベージュ、アウトドア、ミリタリー、古着テイストのアイテムをよく中目黒のほうで見かけていたので、そんな表題にしちゃいました。一方で、柄モノのレオパードのトップスかレギンス、スタッズの付いたノースリーブのライダースジャケットなんかをピチピチっと着て溢れんばかりのパワーで「ヒャッハー！」・・・という若者が渋谷あたりで目撃できるのではないかと思い、そんなスタイルがもともと得意な109-2系と定義。

以下に、詳しく書かれていますが、モードとして2011S/Sの１つは７０年代のサイケデリックなデザインがトレンド。蛍光色の強いカラー、レオパードなどの柄物に、リラックス、ベージュ、ブルー（マリンという意味でも）というカラーが多かった。ミリタリー、パンク、スキンズというUKのテイストも多く使われていると思います。

しかし、そんな中でも男性、女性ともに楽しめるのはラグビーなのかなと思いました。たぶん今季限定の１位。価格、トレンド、デザイン、今を表現しているプロダクトの数々。ラルフローレンおそるべし。

◎再度、具体的なトレンドについて

1970年代（とはいえ、80年代、90年代も含まれますが）がトレンドベースにある2011S/Sは、サイケデリック、ベルボトム、サファリジャケット、スケスケルックにカラーシャツ、スタッズ（パンク）、豹柄（レオパード）、花柄プリントなどが旬・・・。いままであったミリタリーというよりも、ロック＆バイカー、スキンズのスタイルが見て取れます。不況を打開しようとする明るいカラー、それにナチュラルなベージュやブルーがトレンド。

 

 

 

●目立つサイケデリックにベージュ、パリ・ミラノミラノコレクション2011S/S

上記の「1970年代」に流行ったものをリバイバルさせたのが パリミラノコレクション2011S/S。前回の男臭い、男らしさというより、不況という今の状況を乗り越えようとする心理的効果を狙ったのか。なかなか興味深く拝見させて頂きました。ベージュは、アースカラーの１つとしてひき続いています。でも、ダークトーンでコートとテーラードで奇をてらうことなく流すブランドがあまりなかったのは、良いことなのかもしれません。リスキーですが。スキンズをモチーフにペイント加工のドリスヴァンノッテン、花柄ジルサンダーに、ベルボトムスーツのラフシモンズ、デニムを全面にだしたプラダあたりはバイヤーのウケはよくないかもしれないけど2011S/Sの挑戦かもしれない。ほか、アレキサンダーマックイーン・バイ・サラバートン・・・WWDでも特集が組まれていますが、かなり評価は高いそうです。さらに、いきなり2011S/Sを持ってクリエイティブディレクターに終わりつげたダンヒル・バイ・キムジョーンズも注目。同じく、最初で最後のメンズラインを手がけたハイダーアッカーマンは、バイヤーの心をキャッチするかもしれません。

 ●NY、アメリカブランドの勢いは続く

2010A/Wに続き、ラグビー、ロバートゲラー、バンドオブアウトサイダーズ、リチャード・チャイ、アレキサンダーワン、ラグ＆ボーン、トムブラウン、J.サバティーノ、ノムデゲール、返ってきたケイスリーヘイフォードなど・・・アメリカ勢が本当に強い。この中から何個かランクインさせなければならないと思いました。CFDAアワードを受賞し、原宿に旗艦店をオープンさせたラグ＆ボーンと価格帯を下げたトムブラウンは、前回に続きランクインの予定・・・だったのですが、トムブラウンはもう定番行きでいいかなと。 バンドオブアウトサイダーズも同じ。本当はランキングほとんどNYで埋めたほうが無難かと思いましたが、それじゃあ面白くない。

●メディアの推しもあってドメスティックブランドは中心に？

ビズビム、ホワイトマウンテニアリング、サカイ、kolor、Scyeあたりが、一歩前を進んでいるように思えた2010-2011A/Wですが、ビズビムとホワイトマウンテニアリングはもう定番とします。Scye、サカイ、kolorも定番行きで。そのほうが新しいブランドが入れる。バーニーズNYあたりで見てきましたが、アンユーズドは来そうですね、面白かったです。ほか、アイビー、プレッピーを全面にだしたビューティフルピープル。もう伊勢丹メンズ館でも販売されているます。本当に今取り入れやすいデザインが魅力でしょう。ヤエカやトローヴは、ベージュの柔らかい印象のアイテムも得意。フェノメノンは2011S/Sベージュが効いていました。奇抜過ぎないデザインが好感触。これはランキングに入れたいところ。でも、なんだかんだいっても祐真朋樹氏と野口強氏要するファッション誌の影響力は、まだまだ大きいので参考にはしています。

●森から山へ、さらに海から家へ、そして伝説へ・・・

森ガールから山ガール、そして釣りガールに家ガール・・・なんて系統が昨年見かけましたが、メンズもアウトドア⇒マウンテン⇒マリン（ここ数年言われているような気がするけど）⇒家着となるか。ナイジェルケーボンにあるフィッシャーマンセーターや、トローヴのようなパジャマ3ピースがその辺のお話。

 

 

■ランキングの背景

◎リラックス、ワークテイストからスキンズまで、UK、プレッピー、ジェンダーレス

【超簡単に言ってしまうとコーナー】

▲マリン、プレッピー、スカル、短靴・・・なんでもかかってきなさい　by　ラグビー

個人的にはですね、今回は過去最高？のドメスティックブランドを投入しました。異論は認めます。海外のブランドがリラックススタイルを打ち出してくる中で、日本の新しいブランドもレベルは低くないよ、ということを言いたかったためです。悩みまはしたけど。それでも枠の関係ではずれちゃったものもありますが。まだ取扱いは少ないもののやっぱり2011S/Sはアメリカのラグビーかな・・・と思いました。

▲ファストファッションがファストに流れていく

また、ファストファッションを少し外してみようと思いました。そうしたら、トップショップ/トップマンしか残らなかったという（笑）。ユニクロやH&Mも相変わらず知名度はありますし、大阪にはH&M旗艦店とユニクロのアジアグローバル旗艦店できました。しかし、圧倒的な規模と価格で勝負するのもそろそろ見直すところに来ているのではないかと。昨年ユニクロは売上を下げました。また、H&MはLavin for H&Mで大規模な広告戦略を行いましたが、日本ではちょっとコケた？2011A/Wにどうなるか期待を込めて、あえて今回ランク外。 春夏のアイテムは、ほかのハイブランドが物理的に価格も低めになるということも考慮しました。

▲パンクやスキンズ、UKファッション台頭か？ 

モードもかなり少ない分、濃いものをランクに入れたつもりです。ドリスヴァンノッテンは、メンズノンノのコレクションレポートではスタイリストの多くが推していました、POPEYEでも特集が組まれている。なにより、海外のレビュアーからも評価が高く、今季注目に値するブランドだと思っています。UKの不良ファッション、スキンズをベースにブリーチ加工、ダブルブレスト、アシメントリーなニット、ショーツ、ミリタリーブーツなど楽しみなアイテムが。

▲スタッズに蛍光色、レオパードの男が練り歩くかも知れない、ド派手な仮想北斗の拳

先シーズンCFDAアワードを受賞して勢いのあるラグ＆ボーンは、ワークとUKのテーラードの融合を提案。1970年代のサイケデリックを押し出したのはラフシモンズのジルサンダー。花柄、ジオメトリック、カラフル、不況をものともしない提案はインパクトあり。ほかにスカル柄やレオパードなど、柄モノが本当に多い2011S/Sです。

▲ベージュ、ワーク、ミリタリー系といえば、ドメスティックブランドでもいいなじゃいかしら

ツイードジャケット、ベージュ、アウトドア・・・そんな渋い、古着ヴィンテージテイストのkolor、scye、ホワイトマウンテニアリング、ベドウィン、ビズビムに続くのがトローヴ、ヤエカ、マウンテンリサーチ、ガントレッツ、アンユーズドなのかなぁと思いましてランクに。フェノメノンはZOZOTOWNのshibari MA-1ですっかり有名になりましたが、2011S/Sはベージュ、ブルーが多めで控えめな印象。そのギャップで人気が出るんじゃないかと思っています。 でも柄モノもあるようなので、挑戦したい派手好きの方はどうぞ（笑）。 個人的に残念なのは、バーバリープローサム、トラサルディ1911、ラフシモンズ、リチャードチャイが入らないことでしょうか。本当は入れたかったので。

 

 

 

【リラックスなプレッピー、マリンスタイル、ベージュ、UKスタイル】

・１位から１０位まで 

ラグビー、ドリスヴァンノッテン、アンユーズドはほとんど差がなくちょうどアメリカブランド、インポートでありモードブランド、ドメスティックブランドと分けた感じ。アンユーズドは2011S/Sはアラブ系のコレクション。着古したようなデザイン、リラックスした感じもありますが、レオパード柄ブルゾンなんかもあります。フェノメノンは2chやtwitterでshibari MA-1というブルゾンで一躍話題に。でも、あれはZOZOを利用した広告戦略だったんじゃないか・・・そんな深読みをしているところです（笑）。

ビューティフルピープルは、家族、親子で着られるプレッピースタイルとして、すっきりしたデザイン。でも、2011S/Sは新しいプレッピーという位置づけのようです。伊勢丹メンズ館、バーニーズNYでも取り扱われています。価格な高いのが難ですが、2011S/Sの東京コレクションは評価が高かったと思うので選びました。

リーボックについては過去記事を読んで頂きたいのですが、レザー短靴の人気がスニーカーに変わるかも知れないということがPOPEYEで書かれています。そんなことを裏切るようなことが起きるんじゃないかという思いもあってあえてランクイン。

【ド派手なサイケデリック、柄のデザイン】

・１１位から２０位まで

ジルサンダーは鮮やかな色合、花柄、これは入れざるを得ない。ラフシモンズ入れられなかったけど。キツネは高いので迷ったのですが、フレンチプレッピーみたいな流れを組んでいるメゾンとしても雑誌で見ますし限定ショップもありましたので、2011S/Sでは飽和状態のポロシャツの中で、サイだけでなくキツネも見れるようになるのかなと思いランクイン。カシュカは、もともと英国のニット・レーベルということでランキング外にしようか迷ったのですが、サカイも定番行きにさせてしまったし、倉石一樹氏がディレクターになって話題となっているので、2011S/Sは入れました。ナイジェルケーボン、マウンテンリサーチは秋冬は高めになるので見送りにした分、2011S/Sに入れました。やっぱりミリタリー、アウトドア系は健在ですね。

スカートやレギンスは相変わらず展開されています。孔雀のような柄のアイテムも出てくるかもしれません。

ガントレッツも結構渋いイメージがあるんですが、シンバッドザセーラというスーツラインを立ち上げたり注目のブランドの１つ。ハイダーアッカーマン、アレキサンダー・マックイーンは話題性が大きい分入れさせていただきました。我が道を行くプラダは個人的に非常に気になります。ジーンズが衰退しているようなことが囁かれていたときだったので、デニム推しやスニーカー、サングラス、バッグのカスタマイズとか、面白いです。

◎最後に

今回は丈が長くならないように簡単に書きました。でも、長くなっていたとしたらごめんなさい。

バーバリプローサム、ラフシモンズを入れたかったのですが、あえていばらの道に（笑）。個人的にはかなり冒険をしてみたつもりなんですがいかがでしょうか。新しいブランドも予想に入れていかないと面白くないですし。ユニクロ、H&Mは浮き沈みがある分、定番行きにはしていません。今季は、かなりカラフルで柄モノが多かったモードですが、ベージュ系のシックなものと２分した方が面白いかな・・・と思ってちょっと考えてみました。渋谷、原宿の一部ではレオパード、スタッズ、非常蛍光色の目立つファッションスタイルもでてきたり。ゆえに、中目黒系 VS ド派手109-2系ファッションと勝手に分類してランキング表を作ってみました。まあ、結局はジュンヤワタナベが勝つと思うよ・・・というオチでいいでしょうか？（笑）

関連：過去の流行るブランド予想

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Comments

お疲れ様です、今回も楽しく拝見させてもらいました！（＾ω＾）
やはり今年も春夏のイメージが強いアメトラ(プレッピー・アイビー)やマリンがきそうですね、そう考えるとフェノメノンは満遍なく合わせやすそうなアメトラ、マリン、ミリタリーのアイテムを出してるし、値段も？そう高くはなさそうなので、ドメでは一番流行りそうな予感、
後、もう少し安ければキツネ・ビューティフルもきそうとは思うんですけどねえ＾＾；

あとはジルサンダー　個人的には流行ってほしいです(笑)上品なミニマルルックにインパクトの強い蛍光色や柄を取りいれていたのが気に入ってしまいました、でも日本人にはちょっとウケなそうですよね？＾＾；

Posted by 兎 at 2011年01月15日 00:41

＞兎 さんへ

いやー、勉強不足ですいません（汗）。感想いただき嬉しいです（^ ^

ジルサンダー、花柄のスカーフとか販売されていますけどすごい素敵ですよ。

Posted by 武欄堂 at 2011年01月15日 01:28

毎回武欄堂さんの流行るランキングを楽しみに、そして毎期購入の指針にさせて頂いております！

私も新進気鋭のブランドからは、アンユーズドが一歩頭抜け出して来るのではと思っています。
独特の世界観のある加工が素敵だと思っています。

Posted by 名無し at 2011年01月15日 07:53

流行るアイテム予想とか聞いてみたい。
ブランドはなんか今難しいので傾向やコレクションの流れからピックするアイテム

武欄堂さんが何を予測するのか興味あります

Posted by at 2011年01月16日 01:17

このサイトも多くの方が見ているところだと思いますので、テキストやコピー、フレーズの転載は、それと出典のわかるように記載した方が良いと思います。
特に、他のファッション系ブロガーのテキストの転載はさすがに失礼すぎるのでは。

Posted by at 2011年01月16日 19:15

＞名無し さんへ

今年アンユーズドはくるかな、と思いました（^ ^

＞名無しさんへ

なるほど、アイテムか、ラフシモンズベルボトムを提案していたけど果たしてくるのかどうか・・・というのは気になっています。

＞名無しさんへ
＞テキストやコピー、フレーズの転載は、それと出典のわかるように記載した方が良いと思います

一応、出典を出す場合は資料としてちゃんとリンクを貼ったりしているのですが、不十分であったとしたら申し訳ありません。以後気をつけます。

Posted by 武欄堂 at 2011年01月16日 19:40