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2006年07月20日

そもそもブランドとは?序章

 昨日の晩から今まで見て頂いた方々、見づらくて誠に申し訳ありません。

ブログサイトが勝手にメンテナンス工事を始めやがって・・・いえいえ

始められまして(汗)、画像がおかしくなっておりました。なんとかもどりました。

これからもご指導ご鞭撻のほうよろしくお願い申し上げます。

 

 さて、「ブランド」とはそもそもなんなのか?ブランド論、心理学、マーケティング

の見地から1985年くらいから、アメリカで議論が繰り返されているホットな質問

ですが、今回は学問的な定義は省いて、時事ネタである「銀座」の問題を

取り上げて、なんとなく分かっていただこうと思います。

 

 結論からいうと「〜っぽさ」、「らしさ」ということになります。

具体的に当てはめてみましょう。「ルイヴィトンぽさ」「ルイヴィトンらしさ」

というのが、私達人間の頭の中にはボヤボヤ〜とイメージの塊としてあるわけです。

これが、ブランドないしブランド・イメージというものです。

 

 では、銀座について話を進めます。

 

毎日新聞から、

「銀座らしさってなに?」

ー銀座の松坂屋超高層化で論争ー

 

 銀座の中心・三越前の4丁目交差点から街全体を見渡すと

建物が10階程度の高さに抑えられていることに気づく。

整然さと落ち着きがあるのだ。「そこが銀座の魅力なんです」と

語るのは、商業者団体や町会代表で作る全銀座会の理事長。

「街全体がショッピングエリアのような、歩くのが楽しい景観は他

にはありません。」

 これには、建物の高さを最大56メートルに規制する「銀座ルール」という地区計画

がある。

そこに、松坂屋が森ビルとともに高さ178メートルの超高層ビル計画を公表した。

地元団体は反発した。区を交えて3者協議が続けられている。

 

さて、ここで注目して頂きたいのはなぜ地元団体が高さ178メートルのビルを

建てることに反発しているかです。ずばり「銀座らしさ」を失うからという

主張です。銀座の街並み、景観が失われるからです。

 繰り返しますが、銀座といえば宝飾やブランド品がショーウインドーを飾り、

昔も今も変わらぬ「日本の文化の顔」。整然とした街を残しています。

私も個人的には銀座が大好きで何度も行きます。新宿、渋谷、原宿とは

全く違う外観を持っています。とても「キレイ」だし、「高級感」を感じるし、

歩いているだけで、「セレブになった気分」になったりします。

 

この「整然とした街並み」「日本の文化の顔」「キレイ」「高級感」

「セレブになった気分」の要因(イメージ)こそが「銀座らしさ」=「ブランド」

なんです。ですから、このイメージに合わない要因が入ってくるとブランドに

傷が付くのです。

 この高層ビルを銀座ではなく、新橋、汐留あたり建てたらなんの問題も

ないでしょう。だって新橋といえば、汐留シティーセンター、に電通ビル

日本テレビ・ビル、ソフトバンク本社、共同通信社ビル、富士通ビルなど

超高層ビルばかりですから。

 しかし、銀座4丁目は全く畑違いな話になってしまいます。

ルイヴィトンが水道事業に着手したら、変だと思うでしょう?

(ちょっとオーバーですが、これくらい変だと分かって頂けたら幸いです。)

 

これが、「ブランド」というものです。なんとなーく分かって頂けましたでしょうか?

今度はちょっと専門的な事柄も入れつつ説明し、最終的には皆様のご意見を

もとに、ファッションブランドの将来像を作れればいいなー、と思ってます。

では。

 

posted by No.9 at 15:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | そもそも「ブランド」とは? | 更新情報をチェックする
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