■英国を代表するフォトグラファーが語るファッションの存在とデジタル戦略
世界的に有名な写真家のニックナイト。VOGUEなどのファッション誌の仕事から、アレキサンダーマックイーンのイメージ動画、ヨウジヤマモト、カルバンクライン、クリスチャンディオールの撮影にも参加。音楽では、ビョーク、デビットボウイなどのアルバムカバーも担当。ファッション、デザイン、音楽、ヴィジュアル・アートという、他ジャンルのクリエイターたちとコラボ。
最近ではレディガガの「Born This Way」 のPVの監督を務めたことで話題に。また、ファッションのほうではshowstudio.comを立ち上げて、アートを含めデジタルでできる様々なイベント、ライブ動画を配信したりして大人気です。世界的にも影響力もある人物です。
動画について。長いので簡単にご紹介すると、ファッションというカテゴリーが、時に、公に言霊として様々なジャンルにおいて莫大な力となることを話している。そして、ファッションは時代とともに根本的に変化してきている、と僕は把握しました。その存在がアレキサンダーマックイーンだったり、レディガガだったり・・・。そしてインターネットです。
動画ではニックナイトが完成させてきた作品も観れますので、飽きることはないと思います。
ロングインタビューの動画は珍しいの取り上げました。最初には、3Dスカルプチャーについて話しています。デジタルパワーですね。表現の幅が拡がるという。次に、レディガガとの仕事について話しています。彼女には独特の力があるようですね。ファッションと音楽をつなぐ存在でもあります。
showstudio.com立ち上げる要因にもなったのかもしれませんが、ニックナイトは重要な点をあげています。ファッション(特にモードブランドのプレタポルテ)周期の変化です。
1960年以降からパリミラノコレクションなどのプレタポルテ(既製品)のコレクションによって、マスマーケットとしてファッション産業が拡大。その後、さらに変化して90年代はコレクションを行ってファッション誌に掲載されて、服が消費者に届くまで9ヶ月かかる周期があった。
そして、現在さらに変化した。インターネットの普及によって、ライブストリームで誰でも同じタイミングでコレクションを観ることができる。ファッション誌の特集を待つ必要がなくなったという点。さらに、小売店は世界中にあってどこも同じなんだから、わざわざパリにいかなくても香港でオーダーすれば十分事足りる。
根本的にファッションの周期、産業、システムは変わったということをニックナイトは力説しています。だから、「全く新しい何か」が存在する意義があるということ。決してファッション誌がいらないということは述べていないです。
その「全く新しい何か」としてshowstudio.comのファッションディレクターも後半で登場。コミュニケーションファッションという言い方をされていますね。
動画は、1度観ただけではなかなか理解するのに難しいコアなものなので、私も再度観てみたいと思います。
【via】graziadaily.co.uk
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