■アイビーリーグ8大学に集中させた一冊
|
TAKE 8 IVY 伊藤 紫朗 万来舎 2011-06 売り上げランキング : 1447 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
先日、ポチッとして買いました「TAKE 8 IVY」ですが、思った以上に素晴らしい内容で驚きました。Take Ivyは、復刻しましたが写真のクオリティが古いものよりいまいち、みたいな意見がアマゾンのレビューで書かれていますね。あと、写真集とはいえほぼ英語というのもちょっとしんどい方はいるかもしれない。このTAKE 8 IVYは、ほとんど日本語です。というか日本語のほうが多いです。そして、VANの石津謙介氏のことやアイビーとは?という薀蓄ももちろん書かれています。当時の学生の服装、着こなしも画と一緒に紹介されているわけです。
Take Ivyの時には、6大学だったアイビーリーグとして有名な大学はアメリカ東部の8大学全て網羅。ハーバード大学、イエール大学、ペンシルベニア大学、プリンストン大学、コロンビア大学、ブラウン大学、ダートマス大学、コーネル大学です。アイビースタイルはこの8大学から生まれたので、ある意味原点回帰に立ち返って紹介されています。Take Ivyは当時のテーラーなんかも紹介されていましたので、大人のファッションも入ってきていました。
アメリカのGQ.COMでも紹介されており、評価が高いです。
Take Ivyの原書は、ネオアメトラのデザイナー達にもデザインソースとして影響を与えた。そして、アメリカの古本屋で65年に出版されたものが、1000ドル(8万円)の値がついたほど。 例えば時の人、マイケルバスティアンもTake Ivyの超ファン。これはもらったのかな?eBayで見ても数先ドルの値でなかなか手が出なかったけど、手に入れられて嬉しいと述べています。アメリカのファッションとはなんなのか、サックスーツとは・・・みたいなことをこの本で回帰することができるとも述べています。
このTake Ivyと内容は少し変わっているのが本書。より、アイビーリーグ、学生生活のファッションに重きをおいて、8大学を網羅して写真のクオリティも高いのがTAKE 8 IVYだと思います。ちなみに、こちらはお値段2300円。資料としてTake Ivyと2つ買っても5000円以下です。
各大学の写真とともに、1970年代前後の各大学の特色が説明されています。その1つとして、個人的にきになったコト。
8大学それぞれのスクールカラーがアイビースタイルのカラーになったというお話。 本書いわく、アイビー大学(8大学)には長い歴史に支えられた独特のスクールカラーがあるそうです。ご存知でした?
●ハーバード大学 クリムゾン(深紅色):正門の飾りなど校内の至るところが紅色。
●コロンビア大学 ブルー:コロンビアブルーと言われる。ネクタイ、ブレザーはブルー。
●イエール大学 ネイビー:コロンビア大学よりも濃い。
●プリンストン大学 黒とオレンジのツートーン:アメリカ発祥のスタジャンで非常に目立つ。ちなみに阪神タイガースではない。
●ブラウン大学 ブラウン:大学名通りのカラー。大学構内、大学の警官のユニフォームもブラウン。
●ペンシルベニア大学 ブルー×レッド
●ダートマス大学 グリーン
●コーネル大学 赤と特徴のある色をかけあわせる。
こういう背景があったのは、私知りませんでした。8大学が自分の大学のユニフォームを大事にしているというのは知っていました。コープに行くと、各大学のマークが入ったトレーナーが販売されています。それは、おみやげにもなったりします。
私は、小学生のときに家族に連れられハーバード大学に行きました(ただ行っただけ 笑)が、ロゴのついたトレーナーを買ってもらったのを憶えています。
【アイビーリーグ8大学のプロフィール アイビー・ファッション誕生の歴史解説は秀逸】
本書籍の最後のほうに掲載されている、アイビーリーグ8大学のプロフィール、アイビー・ファッション誕生の歴史は、読み手としては有難いデータです。
知っている方もいるかと思いますが、アメリカの名門大学は大学院生のほうが学部生よりも多い。例えば、ハーバード大学だったら学部生7800人に対して、大学院生16,000人。これは、ロースクールだったり、ビジネススクールなどの大学院大学が日本よりも歴史が長く発展していること。また、アメリカの大学は教養学部のような感じであらゆる知識を身につけて大学院で専門をじっくり学ぶという、贅沢な教育システムがあるというのも要因の1つだと思います。日本じゃ考えられませんね。
さて、アイビー・ファッション誕生の歴史には諸説あるかと思いますが8大学が必ず関係しています。
HUgE6月号はアメトラに関する薀蓄と着こなし特集で紹介しましたが、アイビーはドレッシーではないのがポイントだそう。それは、学生の間で流行ったスタイルだから。食堂のおばちゃんが、定食の1番美味しい食べ方を、口うるさく言うような面白さがルールにあります。そこがブリトラやイタリアクラシコとはちょっと違うところなのかもしれない。
本書では、ブルックスブラザーズの「No.1サックスーツ」が、本格的にアイビースタイルに影響を与えたとしています。ビームス×POPEYE"All about USA"では、サウスウィック社のスーツがアイビーの源流としています。第二次大戦後の帰還兵士が学校で学ぶために着たことが拡大する要因。その後、サウスウィック社の営業がもとになって、ブルックスブラザースが人気になり、ポールスチュアート、Jプレスとつながっていったと。この辺をおさえておけば大丈夫かも。
僕はプリンストン大学が好きですね。ファッションというより、クルーグマン教授などの経済学のトップクラスの講義を受けてみたい・・・。結局そこに落ち着くという(笑)。
関連:過去紹介した書籍
- COACH が社名を TAPESTRY ..
- BALENCIAGA ブランドロゴをシン..
- GAP と BANANA REPUBLI..
- KERING と LVMH 共同で痩せす..
- GAP オーストラリアから半年以内に撤退..
- Vivienne Westwood メン..
- FENDI 2016年秋冬メンズコレクシ..
- Alexander Wang 自身のブラ..
- EU離脱 ファッション業界から嘆きの声
- イギリスのEU離脱問題にデザイナーが残留..
- Giorgio Armani 2017年..
- COACH 2017年春コレクション
- VERSACE 2016年秋冬コレクショ..
- RAF SIMONS 2016-17年秋..
- Brioni 新クリエイティブディレクタ..
- Paul Smith 2016-17年秋..
- COACH 全世界で従業員300人をリス..
- DIGAWEL 2016年秋冬コレクショ..
- Karl Lagerfeld が Ch..
- PUBLIC SHOOL コレクションス..


