■外部にあまり見せないエディ・スリマン時代からあるディオールオムのアトリエ
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ロックというより、モード色全開となりましたSENSE1月号ですが、ディオールオムに少しでも興味のある方はマストバイだと思います。ディオールオムのアトリエ初公開。それをクリスヴァンアッシュのインタビューとともに楽しめます。これだけで、買う価値あると思う。15ページにわたり紹介されています。
エディ・スリマンの時代ほど盛り上がりはありませんが、アトリエは2001年以降と大きく変わっていないようですね。
ディオールオムのアトリエは、個人的に見た事が無いので、正直非常に興味がありました。クリスヴァンアッシュいわく・・・・、
「まずですね、最初に言いたいのは、今回アトリエを見て頂いたことは非常に稀なことです。そこの場所を見せる事自体、普段はあまり好きではないんですが、今回は非常に重要な取材だということで、初めて扉をオープンに開かせていただきました。
やはり重要なインスピレーションの源として隠しておきたい部分もあったりするんですよ(笑)。そのバランスと言いますか。」
パンドラの箱でも開かたかのような緊張感もありますが、とにかくクリスヴァンアッシュは敏感な方なので、そのあたりの読み応えもあります。ぜひ読んで頂きたい。
とにかく、どんな既製品でもクリスヴァンアッシュがチェック
インタビューの中で、守谷編集長はいわゆるコマーシャルライン、既製服はデザインチームが手がけていて、デザイナーがほとんどタッチしていることが少ない、という現状を聞いています。すごいことを聞くなと。クリスヴァンアッシュいわく、ディオールオムはお店に並ぶものすべて完全にチェックしていると言っています。それはすごく大変なことだけど、環境が整えば可能。つまりアトリエと職人との関係で可能となると。
正確なスケジュール管理 モダン×トラディッショナルの哲学をアトリエが支える
クリスヴァンアッシュいわく、ディオールオムのコレクションを考える場合、9月初旬には次の1月のコレクションスケッチが終了しているようです。でも、それは早いわけではなく、アトリエでの調整を考えてのこと。クラシックになりすぎると、オールドスクール傾向になり、クリエイティブなものになりすぎると、職人技術を出すことが困難という二律背反の作業。
正確なスケジュールに関しては、クリスヴァンアッシュがデザイナーのアシスタントをしていた経験があることから、逆算ができるみたいなんですね。クリエイティブディレクターのデッサンがないと、職人がいても何も始まらないようです。
とはいえです。チームと発想の共有はしているようで、そのあたりボッテガヴェネタと同じだな・・・と思ったり。
ディオールオムのスーツ作りは、「芯地に始まり芯地に終わる」
アトリエの様子はあまり載せないほうがよいので、ご自分で直接チェックして頂きたいのですが、白一色。清潔感に満ちた空間で、温故知新を全面に。職人の手技とコンピュータを使用したテクノロジーの融合。パターンをを起こす特別なソフトをコンピュータに入れている模様。
生地担当は8人。すべての生地を扱えるそうで。12歳から職人の道に入った人もいれば、この道35年のベテランもいるという。 個人的には、ミシンが気になる。
ちなみに、アトリエにおけるスーツ作りの一連の作業は、エディ・スリマンが2001年にディオールオムを立ち上げたときからあまり変わっていないそうです。
そして芯地無双。スーツはとにかく芯地という内容。「吹奏楽器は息ではじまり息で終わる」と同じですねー。
スーツのプロトタイプは、3型あって6ヶ月ごとに検討して芯地のバランスを変えている。で、無数のしつけ糸が付けられているのがプロトタイプ。もうオーダーメイドの仮縫い状態。 これ以上は、ご自分で内容を確かめてください。
「素材はコピーすることはできるが、この内部構造(芯地)を真似することは不可能」とは、職人達のお話。そりゃあ無理だこれは(笑)。地層のごとく生地を重ねて微妙に変えていく。
例えて言うなら、創業100年付け足し続けてきた秘伝のタレ・・・というとあまりに失礼でしょうか(笑)。
ディオールオムのスーツの黄金比「ドロップ10(胸囲48:ウェスト43:ヒップ50)」
最後となりますが、ディオールオムのスーツは中肉中背でも似合うようにできているそうです。個人的には、細身で背の高い方が似合う(モードブランドはだいたいそうだけど)というイメージがありました。特に、ディオールオムのシルエットは独特で、ドロップ10というシルエット。胸囲48、ウエスト43、ヒップ50のバランス。
差寸としてウエスト幅が細いため、中肉中背だと横シワが出る。横シワが出てフォルムが崩れるとよろしくない。もちろんクラシックスーツにはないバランスで、普通でもない。
それを解決できるのが「芯地」。上記でちょっと触れたように、複雑な芯地の構造、サイズバランス設定によって、タイトに見えるけど着心地がよいようにできているそうです。
なんだか、読めば読むほど「ムフフ」となります。そのスーツ制作工程は250で、250人が担当しているそう。
もう、あとは直接読んでもらいたいのですが、SENSEすごいですね。HUgEもやっていないこと。どうやって実現させたのだろう・・・。これだけで大満足の1冊です。
ちなみに、YOOXではディオールオムのセールも行なっているので興味があれば御覧ください。
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