■スーツ指南本の読み進め方を考えて順序立ててみる
本・ムックの読み進め方
スーツの着こなし本を読む前の「取り扱い説明書」<1>
上のリンクの記事でスーツの着こなしハウツー、ノウハウ本を分類して紹介しましたが、ここからは、読む順番を考えます。上のリンクを別ブラウザで開きながら照らしあわせてチェックしてみてください。一応、改めて型別に載せておきます。
【A】トータルバランス型:着こなしも基礎知識もイラストも歴史も知りたい(初級~中級)
【B】鉄板本: とにかく1冊はもっていたい本(初級~中級)
【C】図鑑型:細かいイラスト、写真と説明でみれる (初級~中級)
【D】コスパ型:最低限のイラストと最低限の説明の本:とにかく実践的な情報だけくれ!という人(初級)
【E】歴史・哲学・系統型 (中級者~上級者)
【F】自己啓発型:中級者向け
【G】補足型:マニアック度☆☆☆☆☆でお楽しみください
◎最小限の私的基本ルート
【A】→【B】
これだけでも、基礎的知識は手に入ると思いますし、紳士服店や百貨店に行っても自分なりに考えることができると思います。
◎時間がない!というような人
【D】→【A】
特に就職活動の学生さんは忙しい。時間もない、金もない。だからこそ、【A】は読んでおきたい所。「スーツ=没個性」って本当?なんて記事がありますが、個性はスーツじゃなくて就活生の皆さんの中にあることを、企業側の大人も忘れて欲しくないですね。
◎スーツは持っているけど、より良いスーツを買いたい意欲がある
【A】→【B】→(【C】必要なら)→【E】(ならベスト)
2着以上持っている方はぜひ。幅広く読んで頂ければ。
◎スーツに関する薀蓄を必要とする
(【A】必要なら)→【B】→【C】→【E】+場合によっては【G】
ようこそ服好き、服オタの入り口へ。いくら学んでも悩むことがありますが、それが楽しくもあります。
◎自分の環境や立場に合うスーツ、着こなしを知りたい
【A】→【B】→【F】
最小限にFをつけただけですが、心理学的アプローチしては新しいかと。というか、組織を束ねる人が結構着こなしに悩んでいるようなので、一度試してみてもよいと思いました。
読んできた書籍の重なる点
■試着にし過ぎはないようである
■チャコールグレーのスーツは万能
■背中がどう見えるかで着こなしの印象がだいぶ変わる
■極論ジャケットの着丈はおしりが隠れるくらいがベター
■袖丈はシャツが1cm-1.5cm見えるくらい
■Vゾーンをつくる基本は、シャツ襟の長さ=ラペル幅=ネクタイ幅
■スーツを買う時、ブランド名だけに惑わされない。紳士服店でパターンオーダーをしてもらう。お金に余裕があれば、フルオーダーメイドにする(その辺は過去記事参照のこと)。
■どこのブランドがよいのではなく、どう着るかが大事
■スーツをよく見せるなら、靴にお金をかける
■靴は内羽根式のストレートチップを最初に買う
■ネクタイは紺無地をもっておけば大丈夫
■BDシャツよりも、セミワイドスプレッドシャツがベター
■シャツの色はホワイトか淡いブルー
■ネクタイの結びはプレーンノットかウィンザーノット
■着こなしにはビジネスバッグ、靴、ベルトは全て同じ色にする
■クラシック=流行り廃りのない定番のはずなのに、本や雑誌の中にはなぜかトレンドがある
■モテというだけでなく、女性目線は本の知識を超えたアドバイスを提供してくれるときがある
最後に
紹介してきたこと全てに前提条件があります。行動をおこすということ。スーツを試着しに行くことがあっての本記事の意味合いがあります。
また今回紹介した本でいえば、私が読んできた全てを紹介していません。
さらに、世に出ている全てのスーツ指南本を読んできたわけではないので完璧でもありません。特に、21世紀に入って、メンズファッション市場は世界的に成長しています。不況の今でも、ウィメンズの2倍の成長率だそうです。すると、自然と紳士服に関する書籍も増えてくるわけでして、全部をおさえるのは難しいのが現状です。その中でも、私としては最小限の本を紹介し、分類し、順序立てたつもりです。
ぶっちゃけた話をすると、クラシックな装いを謳っている雑誌でも、時とともに露出が多くなるブランドだったりスタイルがあります。ここ数年、70年代に拡大したアメリカントラッド(アイビー、プレッピー)にアメカジ(アメリカンカジュアル)が、流行りとして再燃してきました。もちろん、その理由の1つは、トム・ブラウンというデザイナーと世界的なファッション業界の流れや重鎮達の思惑があるのでしょう。ビジネスなので、売れないと縮小しますし。
モード(その時代の最先端のファッション、毎シーズンパリミラノコレクションなどで発表しているブランドやその類)が「クラシックな装い」を謳う雑誌に影響を与える。そのモードのもとは、もちろんクラシックな装いだったわけなので複雑です。クラシックは最高水準で、流行り廃りに影響を受けないんだから、こうしたものを無視すればいいじゃないか、と言われればそれまでですが。
最近は、イタリアの紳士服ファッション大見本市であるピッティウォモというモードとクラシック両方を兼ね備えたような(表現としては間違っているかもしれないけど 汗)イベントが存在感を増しています。
そしてです、最近ではブリティッシュトラッドが本格的に来るかもしれない、という予想もあったりします。スーツの生地もロロピアーナ、ゼニアというよりドーメル、あるいは英国製のスキャバル(もとはベルギー)あたりをよく見かけます。
このあたりは、「雑誌」=「ビジネス」がどうしても絡んできてしまうという点で、(広告費があるからなんですけどね)、詳しくは、スーツを着る理由…雑誌の語る英国紳士の精神性の嘘 - Alcesteのお洒落徒然草を読んでみてください。中野香織氏の言葉を借りると「労働者よお前もか!」という感じ。
複雑な状況にお話がなってしまいましたが、スーツはいつでもスーツなわけで、中野香織氏も言われているように現在までの原型で生き残ってきたわけです。皆さんの生活と常に一緒にいるわけです。その事実のほうを大切にして、楽しんだほうが楽かもしれませんね(笑)。例えば、運動して己を磨くのもよいでしょう。こういった悶々としたことから離れてスーツと対面できる。まあ、僕はダイエットで水泳を春夏秋冬やっていますが、やっぱり楽しい。本とともに、運動や他の趣味を大切にすることが日本には合っているかもしれない。
極論ですが、イギリスの封建社会が崩れはじめたとき生まれたのがスーツなので、貴族のようなキャッチコピーに惑わされず、みなさんなりのスーツを着て頂ければ一番です。
その手助けとして、本を読んでみたら試着してみる。紳士服店に行ってみる。時にはまた本の力を借りてみる。この繰り返しなのではないかと思います。その流れで読む本の内容も変わっていくと思うので、少しでもこの記事がお役に立てば幸いです。
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