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2006年10月03日

なぜネット取引はブランド品が安いの?

■特集:進む流通革命とITの戦略的活用法

 

皆様からちょくちょくご質問がありました。

 

「なんでネットオークションやネットショップは、

セレクトショップに比べて安いの?本物か

あやしいんだけど。」

 

私は、理由がわかっていたので、あまりこの

ことに触れませんでしたが、確かにおっしゃる

通り。そこで、難しい説明をなるべく省いて

ご説明します。

 

結論からいうと。

「IT化による、流通網の変化から生じた

コストの減少と効率化が起きたからです。」

 

なにを言ってるの?この人という声が聞こえて

きそうです(笑)。

 

そういうわけで簡単に。

 

流通ルートという言葉。皆様聞いたことがあると思います。

意味は「商品が作られて消費者までに流れ通るルート」

という意味です。

90年初頭までの流通ルートは、

「デザイン設計→工場での生産→卸売り→小売店→消費者」

この流れでした。そして、この中には商社が入りました。

商社が小売店の依頼をうけて海外ブランドとの交渉から、

マーケティングまでくまなく面倒を見ていたのです。

しかし、バブル崩壊後、皆どこの会社も手数料でコストが

かかりすぎるとして商社への依頼を辞め、

独自のマーケティングと流通ルート

を考え始めてのです。これを、俗に言う商社の中抜きといいます。

また、小売店自身が、ブランド品を選び、欲しがっている消費者に

欲しいときに欲しい分だけ買い付けるという方法を取れるように

なりました。これにより在庫コストがなくなります。これは

インターネットの普及により、24時間体制で、データを交換できる

(EDI)という仕組みによるものです。よって、消費者にまで到達する

スピードもコストも極端に効率的になり、価格設定に余裕が

出てきました。この技術革新をSCM(サプライチェーンマネジメント)

といいます。これだけおぼえてね(笑)。つまり流通網を自分たちで

管理しようという考えです。このさらに先を言ったのがネット取引。

簡単に言えば、こういう図式になります。

 

「買い付け及び交渉→消費者」

 

ものすごいシンプル!(笑)。今までの仲介をはさまず

欲しい消費者に欲しいだけ欲しいときに供給できる。

しかも店舗、電気代、設備の維持費、卸売りへの手数料

もいりません。かかるのは服を保持する空間とネットの

維持費です。これによって、ブランドは高いという固定観念

を一気に崩壊させました。

しかも、ネットですので24時間いつでも買うことができる、

いつでも見ることができる=オープンなわけです。

これが、現在のSCMの最先端の方法でしょう。

しかし、一方で、行けない、触れない、会えないという

デメリットを利用して、偽ブランド品が横行しはじめたの

です。これは本当にネット取引での障害になっている

ことは確実でしょう。

ブランドはいかに安くゲットするか、を研究している

私にとっては非常にやっかいな問題です。

 

現在でも小売店や商社もSCMを使って頑張っている

ところはあります。直接大量仕入れでコストダウンを

はかる激安ブランドショップ店。

商社でいえば、ヴィヴィアンウエストウッドを管理して

いる伊藤忠。またはEZ by ゼニアの

三陽商会などがよい例です。

 

なんとなく分かって頂けたでしょうか?要するに、

一昔までは、商品そのものの値段にネーム料と

コストを足したぶんを払っていたわけです。

だから本当の原価ギリギリで買えるようになった

今日をチャンスと捉えて安くゲットしていきましょう!

では。

 

posted by No.9 at 17:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 議論 | 更新情報をチェックする
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