■ネオアメトラ アメカジ 中目黒系⇒ 今度はmade in USAへ
![]() | HUgE (ヒュージ) 2012年 06月号 [雑誌] 講談社 2012-04-24 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
HUgE6月号は、全てアメリカ特集「MADE IN USA」です。前半は、ニューヨークのブルックリンの特集。正直マニアック過ぎて、これは日本人はなかなか手に入れられないものといった内容。でも、それがHUgEのいいところ。チャレンジングで最初のリニューアル特別号が一番コケた印象さえあります(汗)。高いし。
本誌はインタビュー形式で、ブルックリンのショップオーナーとアメリカ産のプロダクトの魅力を知ることができます。あえて、ブルックリンというのもHUgEのチョイス。普通はSOHO、グリニッチヴィレッジ、チェルシー、ミッドタウンなどなどがあがると。
ブルックリンというと、ブルックリン美術館、マーティングリーンフィールドを思い出すのですが、昔は治安の悪いところだったようですね。
アメリカのブランドカタログページもありますが、これは食傷気味。何度も見た内容だし、
一度英国に傾いたのにまたアメリカ?・・・という思いも正直ありました。定番ブランド大図鑑なんてムックも2ndから出たのでそちらのほうが多いです。
一方で、ただ列挙するわけでもなく、made in USAの意味を考える一冊となっているところはやっぱりよいのかと。時々出てくる挿絵がいい。
例えばですね、「いいプロダクトには物語がある」という言葉でも、コンテクストをアメリカブランドから捉えようとする。特にローカルメイド。
これは、ところ変わってオレゴン州ポートランドでの特集でも濃い感じ。楽しく読んでもらえると思います。ただのアメリカブランドではなくさらに深いところへと、集中されているように思えます。中目黒にあるショップで作れる「おじコーデ」なんて、まさにこのあたりのデザインをベースにしていたりするのかなー、とかいろいろイメージしてみたり。
大量生産大量消費のアメリカにあって、カジュアルは基本的にアジア生産。ハイラインになるとヨーロッパか日本。それが、アメリカ製に原点回帰することにはいくつかの理由がHUgEであげられています。
◎不景気による原点回帰とネットの口コミ:ブルックリン「ヒッコリーズ」スタッフ
ここ数年は、アメリカン・ヘリテージのコレクションが世界中で人気だよね。ここアメリカでも。
僕が思うに、アメリカの人達のヘリテージへの興味の源泉は、シンプルなモノと過去へのノスタルジアの渇望なんじゃないかな。あるいは不景気の時代だからっていう人もいる。景気の悪い時には、ロマンチックだった過去を思い出す、という意味でね。カウボーイ、マーロン・ブランド、スティーブ・マックイーンとかのファッションを思い返すんだ。
インターネットの影響力も語っていますが、基本的にヨーロッパのメゾンを着用してなんぼという雰囲気ではないようです。
◎鈴木大器とニックウースターの存在
今アメリカのリアルなファッションを語る上で、この2人は無視できないでしょう。本誌の中に、鈴木大器が紹介されていますが、made in USAに誰よりも速く力を注いだ人物としてエンジニアードガーメンツを立ち上げました。その後、第一回「GQ/CFDAメンズ新人デザイナー賞」という非常に保守的な審査で1位に。
日本人がmade in USAにこだわるなんて、当初はどんなアメリカ人も疑問に感じていたそうです。実際、鈴木本人も「もうアメリカはダメだ」と何度も思ったらしいし、今でも「僕らが十代の頃に憧れたアメリカ製と雲泥の差がある」と何度かこぼしている。それでも、アメリカ製にこだわる。
本誌では、日本人がアメリカ人に鮨の握り方や蕎麦の打ち方を説かれたら、どんな気持ちがするのだろう?と書かれています。そのくらいアメリカのファッション業界にインパクトを与えたことでしょう。アメリカ製じゃないとこういう味わいは出ないんだなーみたいな。
この一連の流れ。日本人のほうがアメカジをうまくカスタマイズしてしまう。しかも、クオリティは高い。ユケテン、ビズビムなどはそうですね。
だから、もう一度made in USAを見直したいと強く望んでいるのがニックウースターです。本誌には出て来てませんが、間違いなくアメリカの大人の着こなしで、切り離せない人物でしょう。来日して、日本のストリートファッションとブランドを見てきて、逆輸入のような形でアメリカ産のプロダクト作りに使う実験日本からインスパイアされたNick Woosterの展示会2012が1つの成果として発表されました。 その様子と、UAのバイヤーとコラボレーションについても進んでいます。
話はだいぶ奥深く入ってきてしまった分、じゃあかつてのディオールオムだったり、ランバン、バルマンオム、ジバンシィバイリカルドティッシのような、メゾンの服はなくなるのかと思うかというとそうではないと思うんですよね。ある種アメカジ⇒made in USAについて考えるまでに至るというのは、成熟化されていることであり、全く新しいトレンドセッターが現れれば、トレンドはまた変わるかもしれません。それが誰なのか?ということですね。
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