■テレビ番組「極上の月夜」から
簡単にいうと、
伊勢丹そのものが、ブランド化されているからです。
1、品揃えが豊富
2、高級感 (伊勢丹は買い物という劇場)
3、ブームの火付け役 (常識を打ち破る)
4、バイヤーの力
5、販売員の結束力と対応
6、伊勢丹だけの限定品戦略
があります。
ブランドを考える上で、伊勢丹がものすごくよい例
なので取り上げました。ここから私の見解も含め
つつご説明。
1、品揃えが豊富
皆が声をそろえて言っておりました。たしかにものすごい
量のブランド品がありますよね。でも、考えてみてください。
大きさだったら横浜そごうや、高島屋だって負けてない
わけです。じゃあなぜ、品揃えが豊富というのか。
多くの人が欲しがる商品を伊勢丹が知っているからです。
かゆいところにまで手が届く商品類を揃えているからです。
逆にいうとあまり興味のない商品はおかない
ということでしょう。
2、高級感 (伊勢丹は買い物という劇場)
伊勢丹の販売企画の部長さんは、言っていました。
「伊勢丹にきて感動してもらいたい。伊勢丹は買い物
という劇場なんです。」と。
確かに、行くとなんか買いたくなっちゃうような雰囲気
をぷんぷん出していますね。メンズ館のクリエーターズ
ブランドなんかいい例でした。メンズ館2階へと
エスカレータを上がると、すぐ目に付くのは、
マスターマインドとのコラボ大型バイクでした。
衝撃を受けますよ。黒で統一された室内で、
はじめにあの存在感ですもん。もうデパートという
言葉はなくなりますね。エンターテイメントです。
3、ブームの火付け役 (常識を打ち破る)
伊勢丹は数々の常識を打ち破り、その後ブーム
になっているものが結構あるんです。
1、おせち料理。今ではコンビニまで売っていますが、
数十年前はおせちを買うという発想はなかったそうです。
2、バレンタインデー。バレンタインデーにチョコレートを
プレゼントするという今の常識をつくったのは伊勢丹
のようです。
3、メンズ館を建てる。最近のような気がしますが、1968年
にできたらしいです。創業時は30人くらいしか客がいなかった
ようです。しかし、今のメンズ館を見てください。おそろしい
統計があるんです。売上都内紳士服の25%がメンズ館
だというんです!つまり都内でスーツなど買った4人に
一人はメンズ館の物を着ている計算になります。
そして、私もその一人(汗)。
数年前ブラックレーベル買ってしまいました。
今もっともトレンドなのは男のスキンケアブースと
男の勝負下着ブースが人気のようです。また常識破りですね。
4、バイヤーの力
伊勢丹にはバイヤーが各商品カテゴリごとに267人います。
彼らは次に流行るのはこれだ!という目利きにすぐれ、もの
すごい責任感と使命感、誇りを胸に世界中を飛び回って
います。こういう人たちがいなきゃ流行はつくれませんね。
5、販売員の結束力と対応
伊勢丹には従業員が約4,000 人います。
そして、販売員の結束力はすごいもの
があります。自律を重んじ積極的に
接してきます。面積あたりの販売員の数は
日本一のようです。彼らは会社苦境であっても
リストラされず、守られてきました。
なので、伊勢丹に対する感謝と誇りは強いもの
があるようです。
でも、個人的にはあまり話しかけられるのは
好きじゃないほうなので・・・質問に答えてくれる
だけというのも、逆にいいかもしれませんが。
6、伊勢丹だけの限定品戦略
ようするに、スーパーブランドとのコラボです。
本ブログでも紹介してきました。バレンシアガ
とのコラボ。クリスチャンディオールとのコラボ。
ポーターとのコラボ。全て限定なんです。
日本人は限定に弱い生き物なんです(笑)。
だから値段の問題じゃなく「今買わなきゃ!」
という衝動に追い込まれるのでしょう。
これが、売れる主な理由です。伊勢丹についての本も
出版されていますが、私の考えとしては、
直感とマーケティングの相乗効果が売上につながって
いると思います。そして、それが伊勢丹という
ネームバリューをあげ、ブランドインテグリティ
(完全なるブランド)となっている考えています。
皆様は伊勢丹に対する思いは、何かありますか?
では。