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2012年10月02日

ユニクロの製造原価率は平均で38%(価格3990円⇒原価1600円弱)

■百貨店とセレクトショップは18%以下 ファストファッションと大差のない品質の懸念

2012年も10月となりました。相変わらず、日本を取り巻くアパレル業界に関しては厳しい。特に百貨店、セレクトショップのプライベートブランドなどは売れないものだから、製造原価をケチろうとして品質が悪くなり、OEMを担当している工場が悲鳴をあげるという構図。
大手家電メーカーでも同じようなことがありそうですが、だいたい中国の大きな工場なので逆にデモがおきたりするわけです。規模もでかいし、一度火がつくとご存知の勢いなので、また結果は違うとおもいますが・・・。繊維産業の工場は、完全にメーカー側の主導ですよね。
最近では、百貨店向けの某高額レディースブランドの店頭価格は何年も前から変わっていないのに、製造原価率は年々下がっているそうです。25%~30%の原価率ものが、現在では18%~15%まで低下しているという。10000円の商品があったら1800円で作られていることになります。

 



アパレルで続く「下請けいじめ」の闇:日経ビジネスオンライン

9月7日、公正取引委員会はライトオンに対し、下請法違反で勧告を行った。その後、9月20日にはパレモ、ニッセンにも下請法違反で勧告が行われた。

2000年以降、長引く不況で消費が低迷すると、量販店や大規模チェーン店の販売力にも陰りが見え始める。以前ほど洋服が売れなくなったのだ。当然、量販店や大規模チェーンからの発注数量は減少する。メーカー側にとって、以前ほどの旨味はなくなっていく。

それでも、量販店やチェーン店各社は「デフレだ」と言って店頭価格を維持ないし引き下げようとする。そして、低い販売価格から利益を捻出するために従来よりも製造原価を下げようとする。その結果、不当値引きが以前よりも起きやすくなる。店頭での売れ行きも悪いから不当返品も以前より頻発しやすくなる。

メーカー側やOEM企業の内部留保が豊富なら、以前のように、こうした小売り側の圧力を吸収することもできただろう。しかし、製造原価を叩かれ続けているため、メーカーやOEM起業の体力は低下している。先ほど登場したOEM事務所の友人は「こらえきれずに公正取引委員会に訴え出ることが増えているのではないか」と分析する。下請法違反の発覚が相次いでいるのは、このような背景がある。

原価率を高く保っているのは、実はユニクロなんですね。3990円であれば1600円弱で作られていることになる。あと200円上乗せしたら、百貨店のクオリティとあまり変わらなくなるという。薄利多売となるので、お客にとっては良心的な価格設定であることがわかります。

また、しまむらはこのご時世で好調。機能性肌着などPB強化している結果。皮肉ですね、高級服のカテゴリに入る販売店の売上は下がり、原価率も下がる、クオリティも下がる。ファストファッションの1部はその逆です。

しまむら、機能性肌着などPB強化で業績好調 中国の出店計画は変更なし | Fashionsnap.com

「ファッションセンターしまむら」などを運営する株式会社しまむらの第2四半期決算が発表され、売上高、営業利益、経常利益、当期利益すべてにおいて前年同期比を上回った。全体の9割以上の売上高を占める「ファッションセンターしまむら」と「アベイル」はともに機能性肌着を中心にプライベート・ブランド(PB)商品の強化を図り、全体の業績を牽引している。

3月から8月までの業績は、売上高が前年同期比7.8%増の2,414億55百万円、営業利益は同11.2%増の215億66百万円、経常利益は同13.2%増の225億77百万円、当期利益は同21.7%増の130億37百万円と高い伸びを達成。国内は「ファッションセンターしまむら」の都市部出店や若者向けファッションを扱う「アベイル」の客層拡大と買上点数の増加、ベビー・トドラー用品を扱う「バースデイ」の広告宣伝強化などが後押しした。海外事業も好調で、台湾「思夢樂」の売上高はNTドルベースで前年同期比2.1%増の5億35百万NTドル(14億23百万円)。

こういうことになってくると、OEMを担当している工場が潰れるという最悪のシナリオが出てきます。以前にも書きましたが、技術力の工場とメーカーあるいはデザイナーの関係性が成り立っていないのが問題だと思っています。「世知辛い世の中」をそのまま表現しちゃっているような感じ。工場側も、日本だけでなく世界のメーカーやデザイナーと仕事ができる組織づくりをすることが大事だと思っています。日本の技術を欲しているところはあるはずですし、成功したら日本のメーカーが黙っていません。ピッティ・ウォモをはじめ、パリ服装生地国際見本市「プルミエール・ヴィジョン」とかその一例。勝てば官軍というやつです。

工場とメーカーは、一蓮托生とはいかなくても、喧々諤々でものづくりに励んでいたころというものはあったはず。不況にはいって20年、リーマン・ショックから4年、そろそろ経済不況のせいにするだけじゃなくて、地球規模でお金を稼げる工夫をしたいところ。

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posted by No.9 at 22:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 議論 | 更新情報をチェックする
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