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2012年11月16日

デザイナーは誰の影響をうけて、誰に影響を与えたかが分かる『もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー』

■誰から影響を受けたか、また、だれに影響を与えたか 繋がりに焦点をあてた画期的な書籍

もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー
ノエル・パロモ・ロヴィンスキー 朝日真

グラフィック社 2012-09-07
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大変面白い書籍を見つけたのでご紹介したいです。『もっとも影響力を持つ50人のファッションデザイナー』という題名だけ見てしまうと、いわゆる「ランキングもの」か、と思ってしまうわけですがこれは違います。特に、ランキング形式で紹介していません。過去100年のファッションの歴史において選ばれた50人は、設けられている各章を代表するデザイナー達。そして、デザイナー達の紹介は年表とともに「誰の影響をうけて、誰に影響を与えたか」が説明付きで記されています。これが今までなかった繋がりの要素。

「モード」というファッションの前進、最先端が、衰退気味になっていると言われる今日。モードに関するファッション誌、季刊誌も元気がありません。そんな中、昨年、今年と100年間のファッションを体系的にまとめあげた書籍などが発刊されたり、批評誌が生まれたり新しい風も吹いています。例えば「ウィメンズウェア100年史」だったり、日本のファッション30年が凝縮された「Future Beauty」も展示会の記念として発刊。1つの節目を迎え、この書籍は、インスピレーション元となるデザイナーの関係性が書かれている点が新しいと思うんですね。

アマゾンの紹介では、各デザイナーの代表作については、その作品が当時なぜ傑作となったのかや、現代のデザイナーたちにどのような影響を与えているかを、相互に情報を引用しながら時系列でグラフィカルに詳説しているとともに、年表には、そのデザイナーがだれから影響を受けたか、また、だれに影響を与えたかを明記、としています。

【目次】

第1
セレブリティとしてのデザイナー

ポール・ポワレ
カール・ラガーフェルド
ラルフローレン
カルバンクライン
トムフォード
アイザック・ミズラヒ

第2
新世代の女性の創造

ココ・シャネル
エイドリアン
クリスチャンディオール
クレアマッカーデル
ホルストン
マリークヮント
ジョルジオ・アルマーニ
イヴ・サンローラン
アズディン・アライア
ダナキャラン
ミウッチャ・プラダ
クロード・モンタナ
ジャン・ポール・ゴルチェ
アン・ドゥムルメステール
マーク・ジェイコブス
ステラ・マッカートニー

第3
アルティザン(職人

マリアノフォルチュニー
マドレーヌ・ヴィオネ
クリストバル・バレンシアガ
マダム・グレ
三宅一生
山本耀司
ロメオ・ジリ
クリスチャン・ラクロワ
ドリスヴァンノッテン
フランシスココスタ

第4章
フューチャリスト(未来主義者)

ピエール・カルダン
ルディガーンライヒ
アンドレ・クレージュ
ティエリー・ミュグレー
ニコラ・ゲスキエール

第5章
モダニストとポストモダニスト

ヴィヴィアン・ウエストウッド
ジルサンダー
ジャンニヴェルサーチ
キャサリンハムネット
ヘルムートラング
ジョン・ガリアーノ
ナルシソ・ロドリゲス

第6章
コンセプチュアリスト(観念論者)

エルザ・スキャパレリ
川久保玲
マルタンマルジェラ
アレキサンダー・マックイーン
ヴィクターアンドロルフ
フセインチャラヤン

影響を、お互い与え合ったりしているデザイナーもいます。山本耀司⇔川久保玲⇔三宅一生などは、分かりやすい例かと。

そこで、1番影響を与えているのは誰かな?と、辿って名前を数えてみると、「ポール・ポワレ」「エルザ・スキャパレリ」「ココ・シャネル」「クリスチャンディオール」「イヴ・サンローラン」「川久保玲」「山本耀司」が多いのかな。もちろん、昔になるほどインスピレーション元になる回数、可能性が高くなるわけですが、技術、考え、デザインの基本によって重なる。例を出してみます。

◎モードブランドのアイコンであり、ビジネスに長けたデザイナー


【影響を与えたデザイナー】
ポール・ポワレ
ティエリー・ミュグレー
ココ・シャネル
イヴ・サンローラン


⇒ カール・ラガーフェルド ⇒
【影響を受けたデザイナー】
マーク・ジェイコブス
トムフォード

セレブリティから愛されるブランドであり、強くてエレガントな女性の存在、さらにブランディングに長けているシャネルのデザイナー、カール・ラガーフェルド。彼が広告キャンペーン写真を自ら撮影するスタイルは、ティエリー・ミュグレーからの影響だそう。また、カール・ラガーフェルド自身がアイコニックな存在になるというブランドの強化は、トムフォードに影響を与えている。さらに、マーク・ジェイコブスのようなストリート、ポップカルチャーがコレクションとして成立する手助けに尽力したという点で影響を与えています。

 

◎観念論を受け継ぐもの

【影響を与えたデザイナー】
アン・ドゥムルメステール⇘⇖
川久保玲
山本耀司
ジルサンダー
クリストバル・バレンシアガ


⇒マルタンマルジェラ ⇒ ヘルムートラング ⇒
【影響を受けたデザイナー】
ミウッチャプラダ
トムフォード
ニコラ・ゲスキエール
アレキサンダー・マックイーン
ヴィクターアンドロルフ

 
極限まで無駄をそぎ落としたシンプルなシルエット、ミニマリズム、中性的、布と身体の関係性、脱構築主義、プライベートを明かさないという点で、クリストバル・バレンシアガ、川久保玲、山本耀司、ジルサンダーなどは重要。
この流れは、マルタンマルジェラ、ヘルムートラングが年代的に中心となるかもしれません。ヘルムートラングは、マルタンマルジェラのように、人前にあまり姿を見せないデザイナーでした。また、両者とも現在ファッションデザイナーではなく、芸術活動をしています。


いかがだったでしょうか?より詳しいところはご自分でご確認してみてください。面白い発見がありますよ。
川久保玲氏の自立した女性デザイナー像や、世の固定観念を覆す提案は、エルザ・スキャパレリの影響だったり、川久保玲氏が重要視している反抗するエネルギーはパンクでも表現されていることから、ヴィヴィアン・ウエストウッドの初期作品の影響がコムデギャルソンにあるという見方をしている点など、あらゆる方向からインスピレーションを得る、与えるの関係が書かれた本は、あまりないと思います。今年の見っけもんならぬ見っけ本でした。モードが衰退している、というのは、繋がりを見ていかないと表層を見ているだけになるかもしれません。懐古趣味、懐古主義的な考えが「正義」「王道」となるならば、「外道」と呼ばれても「モード」の存在は、やっぱり面白いなと、読みながら思いました。

関連:過去紹介してきた本・ムック



タグ: 歴史
posted by No.9 at 21:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 議論 | 更新情報をチェックする
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