■エディ・スリマン降臨
エディ・スリマンがついに登場。流行りのアメカジをベースにしつつもYSLというより、ザ・エディ・スリマンという感じです。もちろん細い、というかスキニーラインがある!高い!ロック!これが、どう出るか?
流行る流行らないは、個人の主観的な尺度でよいと思うのですが、毎度自分なりにショップに出かけ、雑誌も読み、ネットを徘徊して情報を集めてくるわけです。そして、現在の懐具合、価格も要因にいれています。でも春夏ということで、モードを入れたいところなんですが、あえて気になるドメブラを増やしました。
鉄板として、メゾンキツネ、KENZO、カルヴェン、アクネ、ファセッタズム、トムグレイは無視できません。
日本で呼ばれている「おじコーデ」というものに、スポーティ、ストリート、フェミニン、ミニマルに傾いてきています。またかよ、という気もしますけどね(苦笑)。これは、パリミラノコレクション2013S/Sのファッショントレンドも考慮にいれています。ではどうぞ。
順位 | ブランド名 | 備考 |
1 | メゾンキツネ | 南青山に旗艦店オープン。プチバトーのアーティスティック・ディレクターにも就任 |
2 | ケンゾー | どうも、賢三〜です!VANS、ニューエラとコラボ |
3 | ファセッタズム | ネオ裏原系は、サカイやkolorじゃなくて俺 |
4 | サンローランバイエディ・スリマン | YSL・・・というかエディ・スリマン |
5 | ガンリュウコムデギャルソン | 川久保玲のリーサル・ウェポン 初のランウェイショー開催 |
6 | NAME. | 業界人、バイヤーから熱い眼差し |
7 | カルヴェン | のりピー、おしゃp、プレッピ〜 |
8 | トムグレイ | トム・ブラウンの廉価版。旗艦店も南青山にオープン。 |
9 | アンリアレイジ | 8bit、凹凸、○△□・・・。ゲームにあらず。 |
10 | アレキサンダーワン | バレンシアガのデザイナーに内定 |
11 | ナゲッツ | デザイナー小法師隆平はネペンテス出身 |
12 | プラダ | 両性具有、スポーティ、ミニマル |
13 | アクネ | モテブランド、南青山のおしゃれ番長 |
14 | ウル | 生粋のパタンナーによる再構築の美学、アンユーズドともコラボ |
15 | カーハート(×マスターマインドジャパン) | マスマイは今季でラスト、衣食住車とコラボ。4冠達成。カーハートはコラボ無双。 |
16 | ジルサンダー | ジルサンダー女史復帰 ミニマル&カット |
17 | ラフシモンズ | シースルック。ジルサンダーで表現してきたものを1つに |
18 | バラクータ(ブルーライン)、ケネスフィールド | G9が再燃?ビームス+の草野健一がデザイン。 |
19 | アンドレア・ポンピリオ | ピッティ・ウォモの新人賞を受賞。アシックスとコラボ |
20 | 1205 | UA栗野宏文イチオシ。ロンドンコレクションにも参加。 2013S/Sはカーキ。 |
今回、ルイヴィトン、パスカルドンキーノ、サンシー、エトセンス、ルイヴィトン、エフィレボル、ドリスヴァンノッテン、グリフィンハートランド、タケオキクチ、トッド・スナイダー、ウミット・ベナン、ペスター、まとふ、フィグベル、サンシー、トリッカーズが入れられませんでした。
簡単な見解:ネオミニマルとクロスジェンダー VS ネオ裏原系
◎クロスジェンダーと探検がテーマだったパリミラノコレクションは日本フィットするのか?
◎90年代のストリート系ファッションが再燃なるか?
◎コムデギャルソン出身者が多い日本の新鋭ブランド達の躍進なるか
パリミラノコレクションのクロスジェンダーという提案とエディ・スリマンのサンローラン
マスキュリン、テーラードというものの再解釈で比較的わかり易かった2012A/Wとは違い、2013S/Sは(また?)コンセプチャル、ミニマルでクロスジェンダー(両性具有)の傾向が。
これについて、ランバンのルカ・オッセンドライバーが語っています(ちなみに、ウィメンズはメンズライクなデザインが多かった)。
これに、数シーズン各ブランドが大事にしているヘリテージ、そしてスポーツウェア、アウトドア、マリン、ハイテクの要素が散りばめられている。このようになってくると、ハイブランド好きも慎重に選ぶでしょう。やり過ぎ感があるものは、選ばれないかもしれない。「男性の服が好きな女性の洋服を借りた男性」をイメージしたというウミット・ベナンなんかは、このトレンドの流れを逆手に取りました。これは「モテ」という意味で女性目線が入っています。
ラフシモンズのウィメンズの要素、シースを新しい提案として発表。
そして、あの奇才が帰ってくるわけです、エディ・スリマン。鬼高とはいえ、無視できないでしょう。メンズのモデルに女性モデルを用いたり、ストックホルムの少年モデルを使うなど、やはりエディ・スリマンのフェティッシュなこだわりを感じるわけです。プラダはネオミニマルなんていう言われ方を海外で言われていますが、いい加減ネオ○○と言うのはやめなされ〜と思う(苦笑)。
それから、カモフラ×レースのドリスヴァンノッテン、メタルのランバン、マリンルックとダミエのルイヴィトンはファッション誌でも騒がれると思いますが、ドメブラを多くしたかったので、入れませんでした。
ネオ裏原系が来るとクロスジェンダーは今の日本に馴染むのが難しい?
さて、上記のようなクロスジェンダー、他の視点で言うとゲイカルチャーがストリートに馴染むかと言われれば、難しいかと。その分「キレイ目」という概念が帰ってくる可能性があります。オラオラ系、「ガイアが俺にもっと輝けと囁いている」はちと古い。
パリミラノコレクションから見れば、ボリューム感のあるスィングトップ(G9)、パーカ。また、サファリジャケット、ジャンプスーツ、MA-1などミリタリーアウターがこれに当たるかもしれない。
これを総合して、日経トレンディが昨年から打ち出している「ネオ裏原系」が果たして来るのかどうかです。90年代の裏原系のリバイバル。裏原系は、藤原ヒロシフィルターが入ってはじめて生まれたものなので、正確には「スケーター」ですね。これに近いのが、2013S/SだとN.ハリウッドや、ケンゾー、ファセッタズム、NAME.かなと。
さらに、ニックウースターというアメリカの遺産を掘り起こし、ストリートで魅せる男らしさ、男臭さのアイコンになった。さらに、ミリタリーブルゾン、カモフラ柄、ツイード、カーゴパンツは、トリッカーズのブーツは彼の提案するものです。
ランキングについて:南青山の新店舗ラッシュにコムデギャルソンチルドレン
1位は、メゾンキツネ。南青山に旗艦店オープン予定ですが、今まさに乗っているブランドと言っていいでしょう。価格が張りますが、フレンチプレッピーはアメカジ、トラッド系が強い昨今、新しい風を吹かせてくれる期待。
2位のケンゾーは先ほどの通り。モード、カモフラ、アウトドア、ストリートにはちょうどよいアイテムがあるのではないでしょうか?
3位のファセッタズムは、ピッティ・ウォモにも参加して、裏原系で育ったデザイナーが提案するブランド。
4位のサンローランバイエディ・スリマンは、はっきり言って鬼高となるでしょう。ジャケット35万円くらいは覚悟が必要。それでも欲しいか?と言われれば買う人がいるんだな、これが(笑)。Gジャン、ジーンズ、デニムシャツなど、デニムにこだわったルックも登場しているので、こちらも人気になるでしょう。
5位のガンリュウコムデギャルソンは、東京コレクション2013S/Sでランウェイショーデビュー。こちらも、ストリート系ながらコムデギャルソンの暖簾を与えられた数少ないブランド。というけでランクイン。
6位のNAME.も同様コムデギャルソン出身の清水氏のブランド。メンズ・ノンノでは、バイヤー、スタイリストからの注文が多いという話。LN-CCでは前から取り扱っていますが、価格もリーズナブルで、面白い仕様も見受けられます。
7位は、メゾンキツネよりも安く、かつ、フレンチプレッピーなブランドがカルヴェンかなと。ドメブラとほぼ同じ価格帯。
8位はトムグレイ。トム・ブラウンの廉価版として、お手頃価格で提供されます。伊勢丹メンズ館、阪急メンズ東京で販売決定。さらに、ちょうど南青山にトム・ブラウンの旗艦店がオープンするとなるとガチ。安いといってもバッグは吉田カバンとコラボしたり、デザインはトム・ブラウンほど奇抜ではないあたり、ツボの人いるんじゃないでしょうか。
9位は、アンリアレイジ。服に対して問うという姿勢が、ポストコムデギャルソンとして話題に。いろんなところで展示会を開催。東京コレクションに関しても、非常に注目されるブランドです。ソースは私(笑)。観に行ったので。仙台と大阪に新ショップを出店したことも大きい。
10位は、バレンシアガのクリエイティブディレクターに就任し話題となっているアレキサンダーワン。日本に期間限定店がオープンしたり、御殿場プレミアムアウトレットでも限定ショップがオープン。昨年は、服好きのみならず、彼の名前をおぼえた人もいるのでは。11位以降はだいたい同じくらいで、差は特にありません。でも20枠にしぼるのが本当に辛い予想となりました。
流行るアイテム、デザイン仕様予想
カモフラ柄(コムデギャルソンオムプリュス、ドリスヴァンノッテン、ケンゾー)
MA-1 (ジバンシィ、ディオールオム)
スイングトップ(ルイヴィトン)
メタリック(ランバン、バーバリープローサム)
サンダルシューズ (ドリスヴァンノッテン、プラダ)
太いストライプ(側章) (プラダ、アンドレア・ポンピリオ)
ジャンプスーツ (ランバン、ピエール・カルダン)
柄×柄(ドリスヴァンノッテン、ケンゾー)
レース(ドリスヴァンノッテン)
ショーツスーツ(ラフシモンズ、ニールバレット)
カットワーク(ジルサンダー、 ミュグレー)
シース(ラフシモンズ)
真ん丸サングラス(ジルサンダー)
チューリップハット(ルイヴィトン、アンドレア・ポンピリオ)
ロングジャケット(ジルサンダー、ディオールオム)
以上〜、紹介してみました。
関連:流行るブランド予想2012-2013A/W
- 流行るブランド予想2014S/S
- 流行るブランド予想2013-2014A/..
- 流行るブランド予想2012-2013A/..
- 流行るブランド予想2012S/S中間報告..
- 流行るブランド予想2011-2012A/..
- 流行るブランド予想2011-2012A/..
- 流行るブランド予想2011S/S
- 流行るブランド予想2011S/S中間発表..
- 流行るブランド予想2010-2011A/..
- 流行るブランド予想2010-2011A/..
- 流行るブランド予想2010AS/S(メン..
- 流行るブランド予想2010S/S(メンズ..
- 流行るブランド予想2009-2010A/..
- 流行るブランド予想2009-2010A/..
- 流行るブランド予想2009S/S(メンズ..
- 流行るブランド予想2009S/S:中間発..
- 流行るブランド予想2008-2009A/..
- 続 2008S/S流行るブランド予想:ド..
- 2008S/S 流行るブランド予想(メン..
- 流行るブランド予想2008S/S:中間発..