■デザイナー橋本淳氏の考えを基に究極のスタンダードを考える
・雑誌「COVER」12月号を中心に
wjkとはただ3つの言葉を並べてたにすぎない。
wjkとは、服の普遍(不変)であり普通(スタンダード)である。
wjkとは、リアリティのある定番的スタイル。
あくまで、リアルクローズの視点でその時代にあった
味付けを加えること、また、高品質を目指すこと。
男のリアルクローズの軸といえば、テーラード、ミリタリー
デニムである。そういうスーツ、テーラードジャケット、ミリタリー
モチーフ、デニムというものは長い歴史・時代を経て残った
ものであり、「普通なもの」である。wjkはそこにこだわる。
余計な奇抜な味付けはそぎ落とすという考え。これが
wjk。
一番カッコよくて高品質なリアルクローズがwjkの目指すところ
デザイナーの橋本淳氏は究極のスタンダードを作りたいのかな、
と考えられます。ちょっと離れた表現ですが、醤油でいうとキッコーマン
その中でも、特選丸大豆しょうゆ?みたいな(笑)
スタンダードというのは、結局人間の記憶の中にある
「Aといえば、Bだろう」という価値観の集合体としてのイメージ。
それはもちろん千差万別なわけですが、その中でも
「ファッションにこれだけははずせない」という概念みたい
なものを表現することだと思います。要するに一人でも多くの
人のツボをつくということですね。あとは、その時のファッション
事情を見ていれば、必ず売れるという、今までにない
挑戦的なファッションマーケティングだと思います。
そんな面白さもあって、2007年S/S流行るブランド予想に
2位とあえて入れさせて頂きました。関連記事は以下に。
▲「2000年初頭、橋本淳氏がイタリアのカルペディエムで
バイヤーとして仕事をしていたときに、世界のバイヤーのしている
ファッションが1番リアルだなと思ったと述べています。
彼らはモードな部分とリアルな部分のバランスを取るのが
上手でなんです。例えば、Tシャツは圧倒的に黒のものが多いとか。
シンプルなんだけど、高品質でシェイプもいい。そういう洋服をつくりたいと
考えたと述べています。」
●これで分かるのは、安かろう悪かろうではダメというこですね。
バイヤーなだけに、良くてシンプルに着こなせる服を知っている
ということです。
だから値段も多少張るけど品質もよい。これが、男のファッション
のスタンダードだと考えたのでしょう。
▲また、橋本淳氏は、値段の高いモード系の商品に対して、「買って長く
着られるから買うというけれど、流行によって、次のコンセプト、テーマ
によってあっという間に着れなくなってしまう(奇抜なデザインほど)。
これに対してwjkは、時代によって少しディテールは変えるものの、
定番デザインで展開しているアイテムが多く
長く着られると述べています。」
●これも、キッコーマンの醤油で表現すると、千葉県野田市の蔵で
昔から作っているしょうゆの味は、ベースが同じだけれども、
時代の変化によって少しずつ味を調整しているという
話を聞きました。これに似ているのかなと。
健康志向が強い昨今、減塩しょうゆなどがそうですね。
▲wjkのデザインの特徴として、ブランドタグをつけずに、
バッグのネック部分にハトメの黒タグをつけるという
こだわりをしています。ブランド名先行型になりたくない
という考えがあるそうです。
●ブランドタグを付けると途端に値段が高くなる。
それがブランドだったりもしますからね。
そのブランドタグをなるべくつけないというのが
あくまで、商品勝負という表れだということが、取って伺えます。
しかし、それが、逆にブランド化になるんですよねー。
ブランドロゴを持っていないボッテガヴェネタがいい例です。
人間て単純な生き物ではないので。ちょっと違和感のある
ものには、積極的に情報処理活動をするというのは
認知心理学でも証明されています。
ブランドロゴに関しては、関連記事をどうぞ。
2003年に創業されたwjkは、現在、reluxe mada in wjk 、wjk jeans 、
SOLE by wjk 、wjk furniture、高級ラインAKMと、製品ラインを
拡大しています。全国には東京、大阪、京都、福岡、名古屋、熊本と
多くのサテライト網を広げています。スペイン?のスポーツブランドも
吸収し、日本人によるドメスティックブランドのスタンダードを築こう
としています。
これから、日本ファッションのスタンダードを本当につかめるのかどうか、
注目していきたいと思います。

