■web2.0に続く、ブランド2.0とは
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/
まずは簡単に結論から
ブランド2.0とは、消費者の考えるブランド像と、
ブランドメーカーが考えるブランド像とのギャップをお互い
埋めあって、さらに付加価値(消費者が思いもしなかった
発想や創造性)を加え消費者の目標を達成することである。
先日、テレビ東京のワールドビジネスサテライトで、
不二家の問題から、資産化するブランドという
事項を取り上げていました。
そこで、これからのブランドに必要なことは「構想力」だと
言っていました。これを称してweb2.0ならぬ「ブランド2.0」の台頭
を説明していたわけです。
web2.0とはなんだかお分かりですか?分からない方はリンクを
貼っておきます。
http://www.sophia-it.com/category/web2.0.jsp
従来のWebでは、情報を提供する側がユーザーに一方的に
情報を提供していた。これに対してWeb 2.0では、ユーザーに
よるレビューやユーザーによる評価がコンテンツの構築に貢献し、
結果的にそれがサービスとして蓄積されて行く。
代表的なサービスとしては、AmazonのレビューやGoogleの
PageRankなどが挙げられる。
それをブランドに置き換えたのが、ブランド2.0です。
ワールドビジネスサテライトの中では、
ブランドの構想力が必要だと専門家達は述べていました。
「企業側では、ブランドというとブランドイメージの開発を考えてまう。
その結果、まずはウチのブランドのポジショニングは
ここだ、ということを先に設定してしまう。それでは今の消費者
には届かない。だから、消費者の生活面、多様性からどんなブランド像
がウチには適しているを考えなければならない。例を出せば、
スターバックスのコ−ヒーを飲みにくるお客さんたちは、一体なにが
目的(あるいは目標)で来ているか?ただ美味しいコーヒーだけ飲みに
きているのか?そうではない。お店の雰囲気、お客さんへの接客、
細かく言うと、コーヒーの渡し方まで、それを考えて資産となるブランド
を構築していくことが、ブランド2.0である。」
確かに、納得できる点はあります。消費者視点という考えを無視するな
ということです。しかし、僭越ながら、まだ、ブランドを発信する企業側
と、消費者のあってほしいブランド像との関係が説明不足だと思います。
ファッションブランドで想像してみてください。ルイヴィトン、グッチ、プラダ
エルメス、ブルガリ、シャネル、クリスチャンディオール、いずれかの
ブティックに行かれたことのある方なら、分かると思いますが、ものすごい
高級感のあるお店の外見と店内、スタッフの対応も超一流。商品の質も
贅沢を極め、値段も超高額。商品のアフターケア、
商品を入れる袋、お店の前立っている
男性のカッコよさ、ここまで計算しつくされているんです。
ですから、専門家の方が言われている方は
少なくとも、ファッションブランド業界では当たり前のことを言っているんです。
要するに、企業と消費者のギャップを埋める努力をしなければならない
ということを付け加える必要があるんです。さらに言うと、消費者が
企業ブランドをスタッフと一緒に作り上げていく努力。消費者を巻き込んで
消費者がブランドの主人公になる仕組みづくり。これが必要だと
思うんです。そして、企業側はギャップは埋めるけど、新しい付加価値は
どんどん作り上げていく。それに対して、また消費者が反応を示す。
これこそが、ブランド2.0のダメ押しのブランド戦略だと思うんです。
消費者の目標達成をどう設定するか、というのは今マーケティング業界
でも懸命に研究が成されています。今の消費者は基本的に、ありきたりな
情報に興味を示しません。ちょっと違和感のある、ちょっと変わった、ちょっと
トゲのある情報を積極的に処理したがります。これは認知心理学の理論です。
例えば、ナイキが突然、高級のドレスシューズオンリーショップを作ったら
どうでしょう?ナイキファンはビックリするでしょう。でも、ちょっと行ってみたい
と思いませんか?
これは極端な例でしたが、それに近いことを10年前にプーマは行って成功
したんです。そうです。
ジルサンダー ミハラヤスヒロ アレキサンダーマックイーンという
ハイモードブランドとのコラボによって、スポーツ市場とファッションブランドの
垣根をブチ破ったんです。発想力って面白いですね。
以上、ブランド2.0を考察してみました。
なんか感想があれば・・・どうぞどうぞ(ダチョウ倶楽部風)
以上。
たぶんブランド2.0という言葉が世に出ていないだけで拾ってもらったんだと思います(笑)。でも精進していきます。(^ ^