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2013年10月28日

川久保玲の夫が語るコムデギャルソンの実態

■800人を越えるのスタッフ、年間215億円の売上高の生態系の組織体制


Business of Fashionにて、コムデギャルソンの今の実態を、川久保玲の夫にしてコムデギャルソンインターナショナルの社長、Adrian Joffeが話しているので少し取り上げたいと思います。

Comme des Garçons has quietly grown a global multi-brand fashion business that now generates $220 million in revenue per year. BoF talks to Adrian Joffe − president of Comme des Garçons International, retail guru behind Dover Street Market and a member of the recently launched BoF 500 − about tending the precious root of creativity from which the company's unconventional collections and business strategies both derive.

グローバルマルチブランド化戦略で拡大しているコムデギャルソングループ。気になる年間売上高は、220万ドル(約215億円)だそうです。

Adrian Joffeいわく、「ビジネスの中に創造性をミックスさせることは、いつも難しい。とてもむずかしい×3回」と話しています。そのくらい難しいんでしょうね・・・。というわけで、実際コムデギャルソンの経営側はどんな感じなのか覗いてみることにしましょう。

 

 

■KACHIKAN

以下からは、一部Adrian Joffeと、Business of Fashion(BoF)の話を紹介したいと思います。また僕の英語の勉強に付き合ってください。

Adrian Joffeいわく・・・、

そこ(ビジネスと創造性)にはジレンマ(川久保玲が持っている)があり、我々も持っている。お金を生む方法と、世界的に成長するのは彼女にかかっている。全てを私自力でできるわけではない。同じくショップを作ったり、フランチャイズを増やしたりできるわけでもない。我々はとてもシンクロしているんだ。

ドーバーストリートマーケットのビジュアル全てにおいて、彼女のものなんだ。でも、彼女には時間が限られている。だから、いろんな要望を置いて去っていく、何を我々が買うか、我々はどうやってビジネスをしていくかといったことだ。
しかし、それは「価値観(Kachikan)」とともになければならない。

現在のコムデギャルソングループの売上は、220万ドル(約215億円)だが、我々のコアビジネスはダイ・ハードのようなファンとともにある。我々のプロデュースする少なくとも95%は、ランウェイショーで見せたものです。

 

 

■コムデギャルソンはディフュージョンラインを作りたくない

しかし、決定的にこの企業の接続可能な提案のものは、メインラインのコムデギャルソンの価値観に吹きこまれます。我々はディフュージョンラインが好きではありません。なぜなら、メインラインの効果を弱めたようなものだから。希薄なアイデアだ。

ディフュージョンラインを考える時に、例えばこんなものがある:ラルフローレンはRL、ダナキャランはDKNY。タイトルが短くなる。我々がコムデギャルソンのセカンドラインをつくった時、コムデギャルソン・コムデギャルソンと長いタイトルにした。なぜなら、コムデギャルソン・コムデギャルソンはディフュージョンラインじゃなく拡張版だから:コムデギャルソンのリアルなコトから離れてしまうから、精神を維持する立ち位置でなければならないのです。そのコンセプトの背景には、メインラインのコムデギャルソンがなければならない。

 

■プレイコムデギャルソンが儲かる?

プレイコムデギャルソン、ベーシックなレンジで、Tシャツ、スウェットシャツ、ニットウェアそしてキャンバス地のスニーカーなどは、企業にとって最も利益になるラインであり、全売上の12%を占めます。プレイコムデギャルソンは、総合的に企業意思なんです。我々は、プレイコムデギャルソンがここまで成長するとは思っていませんでした。しかし、NYデザイナーFilip Pagowskiとのコラボで作られた目を開いているハートのロゴは、コムデギャルソンの精神に組み込まれたのです。

 

■コムデギャルソンに17ブランドある1つの理由

本当に、コムデギャルソンのブランド構造はいわゆる建築物ではなく、生態系のようなものなんです。そこは、ブランド拡張と製品ラインの密林のようなところで、階層なしにコムデギャルソンをルーツにして自由に育っていく。我々は平行レベルで維持していかなければならない。我々は深く成長することができない。

我々は、多国籍企業のように世界中に旗艦店をオープンさせるのに、決して十分大きくないし、十分お金があるわけでもない。だから、我々は側面、横に横に企業を成長させていかなければならない。これが、なぜコムデギャルソンが17ものブランドを持っているかという理由です。我々はこれを続けるんです。オリジナリティを守り自然に。ゆっくり、ゆっくり、少しずつ成長する。上場して投資家を募るようなことも決してしない。

事実、川久保玲がコムデギャルソングループとその関連の株式の大部分を持っています。

BoF「しかし、この生態系の成長していくというのは果たしてどこまで続けられるのでしょうか?川久保玲氏という全てのルーツが衰弱していく前に。」

そこに消失の危険性があるんです。どんなに大きなものを得ても、もう川久保玲はすでに不安でいる・・・なぜなら成長していく中で、そのような強さをどうやって川久保を中心にキープしていくか?ということです。これは大きなジレンマだ。そして、いつか彼女も多少スピードをゆるめなければなければならないという影響が出てくるでしょう・・・川久保玲でさえ不滅ではありません。

 

■ポスト川久保玲について

会社は今800人以上の従業員をかかえています。ほとんどの人が、ずっと留まろうとしています。それは、強い信念のシステムの強さによって家族になっているからです。しかし、特に渡辺淳弥、栗原たお、丸龍文人そして二宮啓は、ブランドの生態系システムの助けに役立っています。

BoF「将来、川久保玲以外のもう1つのオリジナルルーツができるということですか?」

それは誰が後を継ぐかだ。私は、それは驚くべきポテンシャルを持っていることだと思う。コムデギャルソンは、オーガニックだ。しかし、間違いなく変化をしていくだろう。なぜなら、そこにはもう彼女はいない。違うものになっていくんです。



いつまでも、川久保玲氏が中心になって全てをコントロールすることは不可能。今後の避けられない変革の時はそう遠くない時に来るのかもしれません。


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posted by No.9 at 21:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 議論 | 更新情報をチェックする
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