実証分析「人は異性を意識してオシャレをするか」２

■コンジョイント分析の結果を説明していきます

 

分析前の仮説と手続きの記事を見る方はこちら。

各属性の値は効用と呼びます。0より高ければ効用が正に強い、

0より低ければ効用が負に強いという意味です。

属性は前記事にもあったように、

ブランド名　品質　流行意識　こだわり　モテ意識の５つです。

それぞれの効用を見て本当に異性を意識せずオシャレをしているか

どうかを考えます。そして最後に、どの属性がファッションにおいて

重要なのかを述べて結論としたいと思います。

では、順を追って分析結果を見てみましょう。以下をどうぞー。

　属性「ブランド名」に関しては、矛盾が生じていますね。ディオールオム

とドルガバ、ブリオーニとキトンで効用が低いか高いかばらけるはずなんですが、

ドルガバとブリオーニが正の効用、ディオールオムとキトンが負の効用に

なっています。これからわかることは、結構名前だけで判断している可能性

があるということ。ブランド名自体の重要度は後から述べますが、結構ブランド

知識は浅いということが伺えます。服オタの方ならこういう結果になりません。

被験者は結構ミーハー（笑）。次に「品質」です。

 

品質に関しては、意識が高いようです。被験者達は「こだわりがあるんだ！」

という意味で、この結果は理にかなっています。でもブランド名ではガタガタ。

こうなると、どの属性がファッションにおいて重要かということになりますね。

それは最後に述べます。次は「流行意識」です。

流行っているが負の効用で強く、流行っていないが正の効用値です。これは

「流行には左右されないぜ」ということを表している。おお、言っているだけ

ありますね。コンサバですか。モードには流されないと。では、なぜドルガバ

の効用が高かったのでしょう？という突っ込みが入れられるわけです（笑）。

次に「こだわり」です。

皆さんも、もうお分かりでしょう。被験者は自称ファッションにこだわりのある

人間なんですが、もろくも打ち砕かれる結果となっています。本音としては

「こだわりがあると思っているに過ぎない」ようですね。だからブランド名の

属性がめちゃくちゃになったのか、と。次に「モテ意識」です。

上記の効用の矛盾を納得させてもられえる結果となっております（笑）。

結局モテ意識バリバリじゃん！という答え。

 

最後にブランド名　品質　流行意識　こだわり　モテ意識の５つの

属性の重要度を載せます。高い属性ほど、ファッション動向に強い影響力

をもたらしていると考えてください。

あらあら、意外。「モテ意識」がこだわりと同じで最下位。なんとブランド名

がファッション動向における重要度ナンバーワンです。ここで「モテ意識」

がナンバーワンだと完全に本音がわかったんですが、一番矛盾していた

ブランド名を重要視しているようです。うーん難しいなー。

あえて、結論付けるとしたら、モテ意識はあるが、深層心理の部分

で起きていることで、ファッション動向の重要性に露骨に表れるもの

ではないのかもしれません。ちょっと複雑になっちゃいましたけどね。

なお、注意事項ですが、この分析には限界がたくさんありまして、絶対では

ありません。コンジョイント分析自体、完璧ではありませんし、質問事項も

改善の余地あり。あくまで１つの指標として読んでください。

今後もイメージ分析などいろいろファッション関連を統計で解明していきます。

また、コンジョイント分析でこんなことの本音を探ってほしいというアイデアが

あったらコメント欄などに投入してください。可能なものはサクっと分析します。

分析（統計解析）というカテゴリもつくりましたので、いろいろできたらな、と。

まあ、ファッションブログの新しい試みとして今回やりました。喜んで頂けたら

幸いです♪

 

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Comments

すっごい読み応えがありました！
なんかこんなに勉強になるブログは他にないな！って感じで誰かに紹介したくなりましたｗ

Posted by ｃｍｃ at 2007年07月21日 22:06

＞ ｃｍｃ さんへ

勉強になるかはわかりませんが、
どんどん紹介してください（笑）。

Posted by 武欄堂 at 2007年07月22日 13:56