■プラダの2007A/Wコレクションに現れた次世代モデル「イルナ・クロコヴァ」
『プラダ』のショウのオープニングを飾ると大ブレイクする。これがファッション界の幸運の法則だという。ロシア出身のイリナ・クルコヴァがまさにその見本。2007-08年秋冬コレクションでトップを切ってランウェイに現れたモデルだ。 イリナ・K(業界ではこう呼ばれている)はキャットウォークに欠かせない存在。『プラダ』のステージに登場した後は、『プラダ』『ジル・サンダー』『プリングル』などのキャンペーンに起用されている。 信じられないほど長い手足、ネコ科を思わせる優雅な容貌をしたイリナは、ファッションの「ニュールック」の代表。若くて身ぎれいで、健康的なイメージだ。「ファッションは『女性』の復活を示しはじめている」と、ストーム・モデルズの創設者セーラ・ドゥカスも言う。「きゃしゃでやせているのは、もう流行らない」。 |
ちなみに2007A/Wのプラダの女性像は、クラシックでありながら反抗的。
フェミニンでセクシーなバッドガールとなっています。50年代風エッグシェイプ
のコートやツインセットなどのクラシックアイテム+未来的な加工でリバイブ。
プラダのコレクション全般は、こちらからご覧ください。
やっぱり、ファッションにおける女性の定義が変わってきている思います。
「美しい、艶やか、フェミニン、ガーリー」一辺倒よりどこかたくましい、健康的、快活
強いというイメージ。そのイメージを象徴するかのように出てきたのが、次世代の
モデルと呼ばれる「イルナ・クロコヴァ」。
<出典:VOGUE.COMから>
足と手がものすごーく長い、というか長すぎるくらい長い(笑)。でも華奢には
見えないほど肩幅があり、胴体がガッシリしているのでスケールの大きい
印象がもてます。2007A/Wのレディースのトレンドはロックテイストが入って
いますが、それを表現するのにもどこか説得力のある出で立ち。
昨年、ロンドンコレクションをきっかけに、痩せすぎモデル追放の動きが
あったことは記憶に新しいかと思います。それに対して賛否両論ありました。
「健康」を取るか、「美」をとるか。そんな感覚で天秤にかけて、皆考えて
いたのではないでょうか?
しかし、様々な要因のもと、女性の「美」そのものが、「たくましく健康的である」
という表現にシフトしてきており、もともと天秤にかけること自体がナンセンス
だったと、そんな印象を受けるプラダ2007A/Wコレクションとその展望でした。
ファッションモデルである以上、体型やプロモーションを美しく保つことは
これからも重要視されますし、誰でもランウェイを歩けるとは思いませんが、
21世紀に入りレディースの価値感、女性という存在の価値感を
考え直させられる1ページだと思いました。イルナ・クロコヴァ、注目です。
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