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2007年10月06日

コムデギャルソンをデカルトの「方法序説」から考察してみる

■川久保玲氏のファッションは反抗、疑念、破壊、それとも形式からの脱却?

00340m[1].jpg

【出典:STYLE.COMから コムデギャルソン2008S/S】

いつも思うんでけど、川久保玲氏の提案て、そのまま完全に受け止めること
のできない変わったことをしてきますよね。先を行っているというか・・・。
これは、哲学者デカルトの方法序説につながるんじゃないか、と思ったりも
するんです。ようするに前例がなければ作ればいい。否定、反抗から始まり、
既存の全ての形式や規則を破壊し脱却するみたいな。そんで行き着く先が
我思う、ゆえに我あり」です。有名ですよね。
音楽でいうと、ストラヴィンスキーの「春の祭典」のようなイメージがいつも
あるんです。その時は、わからなくてもジワジワよさが分かってくるような。

コムデギャルソンのパリコレクション2008S/Sは、テーマが「美しい不協和音」。
このテーマ自体がもう矛盾しているんですよね(笑)。楽典の中では不協和音
は基本的に、耳障りな音となっていますから。現代だからこそ受け入れられるん
であって。

アサヒドットコムから

コムデギャルソンのショーにも、いつになくポップな色柄がはんらんした。ランウエイにコミカルなアニメ「ザ・ワールド・ゴールデン・エッグス」が投影され、いつもは無音のシリアスな雰囲気の中で始まるショーが、おどけた感じのファンファーレと共にスタートした。

 発色の良いピンクや黄、紫。赤白のギンガムチェックにピンストライプ。そんなにぎやかな色柄を、重ね着などで一気にひとつのスタイリングに押し込める。柄や素材の違うコートを3枚重ねて着る手法は、08年春夏メンズでも見られたが、組み合わせが複雑化し、さらに意外性のあるカッティングも加わって、独創的で楽しい服に仕上げている。

 ところどころに、ひもがぶら下がっているのは、服のパターンの役割を布の袋が担っているから。身頃やフード、裾にぶら下がったフレアも袋状になっている。

 色柄だけでなく、古典的なクリノリンスタイルからスポーツ、イブニングスタイルまでモチーフもごちゃまぜ。そんなルール違反のミックススタイルなのに、全体としては完成度の高い、美しい服に見えるのは、デザイナー川久保玲ならではの優れたバランス感覚によるものなのだろう。

 テーマは「不協和音」。調和を強いて避けて、型にはまらないことの尊さを強調した。それはまた、全盛のリアルクローズへの反論のようにも思えた。エンディングに流れた映画「007」シリーズのテーマ曲が終わっても、観客の拍手は鳴りやまなかった。

これに補足すると、どうもごちゃまぜにしたのは現代の都市への意識を
彷彿とさせる「偶発性」「ノイズ」「雑居」のような言葉がテーマに入っている
ようです。もっというと、川久保玲氏が東京の中心で歩いて通勤していること
がインスピレーションとしてあると、評論家のサラは述べています。ピエロ
というのが、またなんとも皮肉ですよね。「東京の人間は人生のピエロだよ」
と言わんばかりの表現。でも、サラは川久保玲氏こそが唯一ファッションに
おける実験主義的な考えを持ち合わせるデザイナーである、
と最後に大きな評価 をしています。

ヴィジョナリーズ―ファッション・デザイナーたちの哲学ヴィジョナリーズ―ファッション・デザイナーたちの哲学
スザンナ フランケル Susannah Frankel 浅倉 協子

ブルースインターアクションズ 2005-11
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まあ、こんな本もあるわけですし、ファッション板でも昔は川久保玲と哲学は、
語られていたようですが、「そんなの結局わかんないよ、調べようがないし」
という結論で終わったりしています。なので、私としては、川久保玲氏のデザイン
の根幹にあるアバンギャルド(時代の先を行く)に要点をしぼって、ちょっと無理
やり表現すると、デカルトの方法序説に近いニュアンスなんじゃないかと思いつつ、
書いています。

方法序説 (岩波文庫)方法序説 (岩波文庫)
デカルト Ren´e Descartes 谷川 多佳子

岩波書店 1997-07
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この本はマストバイです。安いし、小さいし。でも、はっきり言って難しいです。
哲学が門外漢の私が1度読んでもさっぱりわかりませんでした。今でも完璧
にはわかりません。なのでわかるかぎり簡単に、方法序説を説明してみたい
と思います。世の中、嘘ばっかりじゃない?とか猜疑心でいっぱいな人も
これ読んでみてください。大昔にもっと疑い深く、反抗心むき出しの人間が
いたんだ、とホッとするかもしれません(笑)

結論から言うと、あらゆる事象について、一切を疑えという考える姿勢を
説いた人、と言っていいかもしれません。
デカルトは、学生時代、学んでいた様々な学問に対して疑いを持っていました。
宗教色の強い神学や、占星術、魔術や秘術に対してです。この頃は、これら
の学問は生活に密着した理論として、活発に研究がなされていた訳です。
しかし、数学者であり、論理学者であり、医学、天文学も後に学ぶデカルトは、
それらの抽象的で形式ばっている学問に対して真っ向から反発。簡単にいえば、
「魔術の理論を科学的に証明してみせろ!」といったことでトラブルを起こしていた
ようです。そして彼は、意を決して、旅に出ます。占星術などの書物は一切捨てて。
森羅万象をうやむやにするのではなく、理性で捉えようとするための旅です。

そこで、1人孤独になりオランダで、様々な考察、実験などをしていきます。機械学
幾何学、医学、天文学、自然学など。彼は常に数学的、科学的かつ論理的に物事を
捉えようとしており、簡単にいえば理系人間だったんです。そして懐疑心の絶頂に
至っていた彼は、結局自分が疑って物事を判断するという行為そのものに疑いを
かけるようになりました。つまり「俺自身どうなの?」みたいな。なかなか面白い人
でしょ?(笑)なので、彼は自分が思考に対して、前提をおきます。

あくまで、我々人間の考えは限界があり、間違いを犯す生き物であると。例えを
簡単にいうと、ポストは赤いけど、それは、太陽の光が空気を通って、私達人間の
眼に波長として入り、パターン認識され赤いと認識する。しかし、グリーンカラーの
メガネをかけると、赤ではなくなるということ。五感や経験、発達学習そのもの
が、もう真理を導く上で邪魔だと言い出したんです。デカルさん、イってますね(笑)。

長くなるので最後。結局、精神肉体二元論といって自分の存在そのものが虚偽
でも、一切のものを常に疑い、模索していく意識があるかぎり、自分の存在を
疑うことはしないと決めました。この存在証明と前提を立てていろんな事柄に向き
合っていきます。これが、「我思う、ゆえに我あり」です。 もっと詳しく知りたい人は
ウィキペディアを見てください。

デカルトについて、「一切を疑え」ということだけが、ちょっと強調されてしまい
ましたが、常に既存の形式を打ち破るという姿勢が川久保玲氏と似ている
んじゃないかと思ったわけです。服の決められたルール、TPO、サイジングとか
を少しずつでも崩して新しいルールを作っているのが川久保玲氏なんじゃあ
ないかなぁと思うんです。もっとも、川久保玲氏は慶応大学の哲学科出身。
デカルトなんて、たくさん読んだだろうから、一概に決め付けちゃいけないし
これは、無理があるのを承知で当てはめているんですけどね。(汗)

「疑う(疑問・仮説)→否定→探求(実証分析)→発見→脱却→疑う・・・」

このサイクルで、川久保玲氏のファッションは動いているのか?もしそうだと
したら、抽象的、混沌ではなく、むしろ科学的であり合理的なのかもしれません。
なお、80年代からのニューウェーブだったり、黒の存在といったファッションの流れ
からは見事にそれて、書いてしまいました。乖離があることをお詫びします。

 

posted by No.9 at 20:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 議論 | 更新情報をチェックする
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