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2007年11月23日

映画の歴史とともに変化してきたアメカジ

■The Whole U.S.A. catalogのススメ

The Whole U.S.A. Catalog (ぶんか社ムック 193)The Whole U.S.A. Catalog (ぶんか社ムック 193)

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アメトラがトレンドのベースになった本年、新旧のアメカジを知る
必要があるかと。そんな人には、The Whole U.S.A. catalogが超オススメ。
なんと200を超えるアメリカブランド、あるいはアメリカで生産している
ブランドが説明つきで詳しく載っています。その他アメカジの王者、
フリークスストアの年表や、アメリカファッション用語の説明、アメリカ
で統一したスタイルの提案など、網羅されています。本の厚さは、
薄いのに、中身が相当濃い力作。そこで、この本の紹介として、
「映画の中のアメリカ」と題した映画とともに確立されたアメカジの
ファッションの歴史を、ちょこっと紹介したいと思います。

戦後から、アメリカの文化が凝縮されているハリウッド映画は、
若者に絶大な影響を与えてきました。それは結果的に日本のファッション
文化にも多大な影響を与え、今またその波が形を変えて来たかと
この本を読んで思いました。

 

 

・60年から70年代はアメリカファッションの黎明期

1950年のアメリカはオートクチュール(フランス仕立ての高級特注服)
でした。それを打ち破ったのが、マーロン・ブランド主演の映画
「欲望という名の電車」でした。これで何が変わったのかというと、当時
完全に下着扱いとなっていたTシャツが単体の服として認められたこと。
映画の中で、マーロン・ブランドが肌着ではなく、自然に着こなしていた
ことからTシャツ文化が生まれたそうな。この後、ジェームスディーンが、
ジーンズに白いTシャツ+真っ赤な革ジャンというスタイルを
「理由なき反抗」で見せて、流行したそうです。ジェームスディーンは
永遠のアメリカのヒーローそのものですね。もうこのころオートクチュール
文化は去り、若者の映画とロックの文化が花開きます。

・70年代からのアイビールック

1973年にジョージルーカスが監督を務めた、「アメリカングラフィティ」
という映画でアイビールック、ロックスタイルが台頭してきます。
ストレートのジーパンやチノパン、ローテクスニーカー、BDシャツが
流行りました。現在日本で流行っているアメトラもこのアイテムもモダン
にタイトアップさせたものですね。日本ではこのころからリーバイスの
日本支社ができて本格的にジーンズが流行りだしたんだそうです。
このころの世代を「渋カジ」というんですが、渋谷カジュアルなのか渋い
カジュアルなのかは、仮説がいろいろあるようです。

・80年代のミリタリーファッション

ここから、アメリカの映画は大規模なものとなってきます。
憧れのライフスタイルから、単純なエンターテイメント、特撮ものも含めて。
大ヒット上映中みたいなのもこの頃からかな?そんな中、ケヴィンベーコン
主演の「フットルース」でコンバースのスニーカーが何度も映し出され
大流行。その後、戦闘機ものの化け物映画「トップガン」のトムクルーズの
ファッションが注目を浴びます。サングラスにMA-1ジャケットやスウェットが
人気となります。野暮になりがちなミリタリーも軽い着こなしにできることを
この時代の若者は実感したんでしょう。

・90年代は映画の強さより、若者主体性とスタイルを選択する時代へ

ハイブランドによるハイファッションが台頭するなか、ストリートファッション
が反抗するがごとく台頭。ナイキやヴァンズが爆発したのはこの時代。
映画「JUST FORKICKS」がその象徴とも言われています。この頃から、
映画でのファッション=自分達のファッションではなく、俳優達の日ごろ
のファッションが影響を与えるようになります。ヒップホップなんかも
日本ではこの頃流行りました。そして裏原系の台頭となると・・・。

 

 

現在では、映画が直接ファッションに影響を与えることは少なくなりました。
それは各種メディアの充実とインターネットなど、情報選択、情報共有、情報
供給の時代に入ったため、映画だけを見なくてもよくなったからだと思います。
最近でいえば、パイレーツオブカリビアンで、海賊ファッションがちょこっと、
アメリカで流行ったとか流行ってないとか。そんなものです。逆に、
「プラダを着た悪魔」などファッションが映画を作る時代に入りました。

 

 

最後に、The Whole U.S.A. catalogの最初の一文から

「世界的にアメリカンカジュアルが注目されている昨今、オールドファンには
懐かしく新世代には斬新だろう。とはいえアメリカが生み出すファッションや
ギアの本質は何も変わっていない。年代によって多少の違いはあるものの、
質実剛健で男くさく、合理的かつ機能的に作られる味は、他国のものとは
比較不可。・・・温故知新そのもの。」
この本一冊で大分アメリカのファッション文化が見えてきます。

 

posted by No.9 at 21:42 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日本のファッション動向と流行 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アメカジって…深いぜ(;´Д`)ハァハァ…
Posted by at 2007年11月23日 23:21
>名無しさんへ

僕は、深すぎて上がって来れません(汗)
Posted by 武欄堂 at 2007年11月24日 00:18
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