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2009年02月28日

WWD MEN'S FOR JAPAN ALL ABOUT 2009S/S前編 ファッションのハイブリット   

■ 売れるのは、モードとリアルクローズのハイブリットブランドかも

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WWD MEN'S FOR JAPAN ALL ABOUT 2009S/Sは、ご覧の通りショッキン
グピンクですよ。この冬パープルが流行りましたが、2009S/Sはピンクが流行カラ
ーなわけです。さて、題名にメンズファッションのハイブリット(2つのエンジン)と
書きましたが、これは読んだ僕の考えを一言で表現したんです。雑誌の中にメン
ズファッションのハイブリットなんてどこにも書いてません。その内容に焦点をあて
て、メンズファッションのリスクマネジメント、攻めと防御を書きたいと思います。

 

 

●ランバンのクラシックコレクション、「エボリューション・ライン」とモード「ガードロー
ブ」、 コムデギャルソンのスカートとスーツライン「コムデギャルソン・オム・ドゥ」の
共通点、2つのエンジン(ライン)の相乗効果こそがハイブリット

この2つのブランドは2009年、経営的に安全と言えるのではないか、と思いました。
それは、2009年の大きなトレンドと言える無性別・リラックスといったモードな面と
男のリアルクローズである「黒」「スーツ」、クラシックライン2つのエンジンに均等
に力を入れているからです。不況だと守りに入るのが人間。男は、なんだかんだ
スーツがユニフォーム。リスクマネジメントにもなる。その点でハイブリットだと
思いました。

まず、ランバンについて。

はじめの特集「眠れる獅子を復活させたデザイナーたち」の1人としてルカオッセン
ドライバーが紹介されています。もう慣れたでしょうね。 ルカオッセンドライバーは、
2009S/S、2009-2010A/W両方とも評価が高い。
2009-2010A/Wについてはウールジャージーセットアップ、混紡素材、ミリタリー、
ラフなど、リラックスに着られるモードをガードローブラインとして提案しました。
一方で、ランバンが1926年からコツコツ作っていたエボリューション・ラインもA/W
から彼が担当することになった。

実は、ランウェイショーとは別に、クラシックラインのプレゼンテーションを小さな単位で
行っていました。エボリューション・ラインは、簡単に言えばガードローブライン(モード)
より大人の普遍的なスタイル。スーツスタイルです。ただし、遊び心はディテールに
出していますね。ナイロンでダッフルコートやカーディガンを使ったり、生地はガード
ローブと一緒。彼はネオ・クラシックと名付けています。メゾンのブティックの奥で
眠っているクラシックラインとは違うところが新しい。

ランバンが目指すのは、ファッションの普遍性。国籍、年齢を問わずフランスのエス
プリを提供すること。そのために、クラシックラインを新しく作ったと、相棒のアルベール
エルバスは説明しています。

 

 

 

2つのエンジンをさらに強烈にしているのがコムデギャルソン。アパレル関係
者からコムデギャルソンオムプリュス2009S/Sが鬼売れしている、ということを聞いた
んですが、事実でした。流行るブランド予想2009S/Sで1位にしておいてよかった(笑)

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コムデギャルソン・オム・プリュス2009S/S

青山本店では、前年に比べてほぼ倍の1日1,000万円で売れているそうです。
この数字は景気後退が進む中で異常ですよ。また、その半分がスカートだっていう
んだから驚き。黒と白があって、ショートが54,000円、ロングが96,000円。他の百貨
店などでも、目標売上を軽々クリアしているようです。これは、ルイヴィトン、H&M、
レーザーレーサーの影響があるとWWDは述べています。

しかし、ここで満足しないのがコムデギャルソンの恐ろしいところ。イタリアで行われ
たピッティ・イマージネ・ウォモに、川久保玲氏は今になってコムデギャルソン・オム・
ドゥを初めて出展しました。世界進出です。コムデギャルソン・オム・ドゥは、ご存じ
のとおり1987年に発足したスーツラインです。詳しくはFashionsnap.comから。

2009-10年秋冬シーズンより、ユナイテッドアローズの元常務取締役で現在上級顧問を務める栗野宏文氏をアドバイザーに迎え、"SUITS FOR THE HANDSOME MIND(ハンサムな心のためのスーツ)"として、おしゃれの神髄はスーツにあるということを若い世代に向けて更に発信していく。

 アドバイザーの栗野宏文氏は、「今、自分にとって最もお洒落だと思うメンズの服はスーツです。かつてスーツは個性というものから遠いところにあった、といえるでしょう。そして今、スーツという存在は、ユニフォームから遠く、同質化からも遠い存在だと思います。自分が自分らしく、男性が胸を張って着ることのできる服、それがスーツです。」と述べている。

この事業に対し、ぬかりはありません。アドバイザーにユナイテッドアローズの
経営者だった栗野宏文氏を起用。スーツを知り尽くした男の1人です。以下が展示
されたスタイル。日本では高くて16万円くらいですが、ヨーロッパでは24万円で販売
するとのこと。商売やっとりますなぁ・・・。

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この不況の時代に言うのもなんですが、ここまで成功が約束されている出来レース
もないだろ・・・と、錯覚さえしてしまいます。色はもちろん、川久保玲氏のイメージ
カラー「黒」が中心。そういえば今オープンしている期間限定店も、ブラックコムデ
ギャルソン・・・。

川久保玲氏の嗅覚はすごすぎて「笑っちゃうくらい、ただただ、あきれる」という誰か
さんの言葉を借りたくなります。それから、WWDには載っていませんがコムデギャル
ソンの営業が実はすごいんです。このお話はまたどこかで。

コムデギャルソンのビジネスモデルはやはりすごいですね。脱マーケティング
というマーケティングですね、わかります。

はじめのほうでも書きましたが、不況というご時世だけでなく、メンズファッション
が多様化し成長した結果、回帰するところは黒のサヴィルロースタイル。

それを軸にして、斬新でエキセントリックで挑発的で前衛的なものを提案する。
この2つのエンジンを持てる力があるかどうか、それが「売れる」につながって
いくのかな、と個人的には思いました。 WWDは前号から「売れる」にこだわり
だしましたからね。

本音を言えば、 「不況なんて関係ない!守りに入るか!わが道を行くのみ!スカート
を履け!」と言いつつ、「いつでもスーツ用意してるよ♪疲れたら帰っておいで」という
風に見える(笑)

そんな中!他のブランドも負けてない!そう言っておかないと何にもならない
ので書いておきます(笑)WWDでは、例のガレスピューこそが、アンチ守りの姿勢を
貫いたと評価。一方で、エディスリマン系のファッション好きが客層みたいなこと
も書いてあります。

長くなったので前編はここまで。ナンバーナインの解散、ディオールオムの動き
のことは書いてませんでした。やはり近すぎて間に合わないよなぁ(汗)その
くらい毎日何が起こるかわからないメンズファッション市場なわけです。

詳細は直接読んでみてください。こちらも在庫は少ないそうです。

関連:WWD MEN'S FOR JAPAN ALL ABOUT 2009S/S後編 「売れる」

関連:WWD FOR JAPAN ALL ABOUT 2009S/Sは「WWD的ファッション30年史」

関連:WWD MEN'S FOR JAPAN 2008-2009A/Wがファミ通伝統のクロスレビューを採用

posted by No.9 at 22:01 | Comment(3) | TrackBack(0) | 日本のファッション動向と流行 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ギャルソンの営業って気になる・・・。

あの会社はこの不況に恐れ知らずだなぁ。
Posted by at 2009年03月01日 00:55
>名無しさんへ

いつか書けたら・・・
Posted by 武欄堂 at 2009年03月02日 00:35
コムデギャルソンの営業がとてもきになります。
Posted by ここここ at 2009年03月02日 05:38
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