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2010年12月06日

MEN'S Precious最新号は、男の「名品靴」グランプリ2010 

■MEN'S Precious流の名品靴図鑑

MEN'S Precious (メンズ・プレシャス) 2011年 01月号 [雑誌] MEN'S Precious (メンズ・プレシャス) 2011年 01月号 [雑誌]

小学館 2010-12-06
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WWDの最新の季刊誌が、なんというか880円で残念な内容だったことは否めない一方、同じ値段でMEN'S Precious冬号2010は、相変わらずのボリュームでお腹いっぱいになります。330ページあるので重いです。お持ち帰りの場合はお気をつけて(笑)。何度も読み直せるのがこの季刊誌のポイント。冬号2010は、『決定!男の「名品靴」グランプリ2010』が中心。そのほかバブアーを中心とする「ハードアウター図鑑」、カーゴパンツ特集「PT01」、グローブトロッターの伝説ヒストリー、前編からの続きで加藤和彦特集(後編)、イタカジの着こなし無双などもうたくさんあります。

■■『決定!男の「名品靴」グランプリ2010』■■

●やはり強しジョンロブ、エドワード・グリーン

まずは観てください。エドワード・グリーンの全モデルが掲載されている特大ポスター付きです。壁にはれというのだろうか・・・。

エドワード・グリーン12061.JPG

エドワード・グリーン12062.JPG

最初はこってりな定番靴。こうなると男の靴の選択肢は一気にせまくなります。最近は、もうあのブランドしか出てきません。そう、ジョンロブ。それにエドワード・グリーン、オールデン、ジェイエムウェストン、ベルルッティ、クロケット&ジョーンズと続きます。なんでアルティオリがないんじゃ?と、思いましたが、とにかくジョンロブとエドワード・グリーンなんですね、分かります。エドワード・グリーンは上記のように付録のポスターがあるくらいですし、定番の「チェルシー」や、ジョンロブの「フィリップU」など隙のないアイテムの紹介は続きます。しかし!これだけならMEN'S EXの『最高級靴読本』を読めばいいわけで、そこで終わらないのがMEN'S Precious。名品靴と、服飾に携わる人間の思い入れが入った紹介となっているので、ちょっと角度が違います。

●靴の価値の分かる、靴を心から愛する男達が選んだ「名品靴」

最初に紹介されている靴はジョンロブなんですが、「チューダー」。次のエドワード・グリーンは「ライ」、オールデンは「1339」、ジェイエムウェストンは「ジョッパーブーツ」と定番中の定番と違うものが登場しています。それもこれも、靴の紹介者がそのモデルに並み並みならぬ思い入れがあるため。思わず唸りたくなるそのくだりの詳細は、直接読んでもらいたいのですが、大住憲生、矢部克己、土居輝彦、福田豊、山口千尋、福田陽平、坂井栄治、深谷秀隆、井上源太郎といった、靴をよ〜く知っているメンバーが紹介、あるいは靴作りに関して掲載されています。

個人的に面白かったのは、靴磨きのマイスター、井上源太郎氏の顧客だったジャイアント馬場さんの話。

靴好きで知られるプロレスラーのジャイアント馬場氏も顧客のひとりだった。

「馬場さんの靴をもっている人は少ないんです。知らない人にこれは馬場の靴をだといわれるのがいやで捨ててしまうんですよ」と井上氏が見せてくれたのが、US1サイズ16のジョンストン&マーフィーの靴。このサイズを見て、力道山が馬場氏の得意技を「十六文キック」と名づけたともいわれる。

さすが馬場氏。次元の違うスケールです。

●高級靴のトレンド 来年はネイビーローファーが流行る?

定番のアイテムの中でもトレンドをうらなってしまうのもMEN'S Precious流。オヤジ仕様でありながらカオスなところが好きです。トレンドをはかるものさしとして、イタリアファッション見本市のピッティウォモをあげているのですが、編集者が気にしたのは、現地のバイヤーの足元。すると、ネイビーローファーが多い、きている、としています。紹介されているのはフェラガモ、クロケット&ジョーンズ、ジェイエムウェストン、ベルルッティなど。

●比較的新しいブランドは老舗に追いつくことはできるのか?

紹介されているブランドは、マサロ、スカルパース、ガジアーノ&カーリング、マックス・ヴェッレなど。靴オタからは怒られそうなモード感たっぷりのロングノーズなものや奇抜なものもあります。デザイナーは皆老舗ブランド出身。ガジアーノ&カーリングとか、以前紹介したことありましたが不評でしたね(苦笑)。やっぱりジョンロブと一緒にしちゃいけないアンタッチャブルなところなのか、あるいは同じに土俵で観るのも面白いのか、人それぞれです。

ちなみに、ロングノーズのマックス・ヴェッレはトムフォードの靴を担当しています。マッケイ製法でウエストのくびれがすごいです。マッケイ製法などという軟弱なつくりは靴じゃない、とおっしゃるグッドイヤー・ウェルト製法絶対主義の方、たまには息抜きしましょう(笑)。バーカーブラックがないのが意外。日本なら、宮城興業もオススメ。

トリッカーズ、チャーチ、三陽山長からブーツ特集でレッドウィング、パラブーツ、ウルヴァリン、ウエスコ、ホワイツも紹介されています。ご覧ください。

 

▲ラルディーニの次はバブアー

話は変わって、アウターへ。前号ではラルディーニを推していたMEN'S Precious。冬号ではバブアーをハードアウターとして紹介しています。バブアー自体はチャールズ皇太子も愛用する老舗ブランド。マッキントッシュでよくね?と思ってしまう私は、分かっていないと自覚しています。バブアーのワックスアウターの徹底解説は一見の価値あり。名作「ビデイル」からコラボラインまで。マニアックに説明が載っています。ちなみに、ヤフオクでバブアーで検索するとすごく安く出てきます。ここだけの話。外道ですいません(笑)。

アウトドア、ミリタリー系が流行っているためか多いです。アスペジ、グレンフェル、ヘルノ、ウールリッチ、シーラップ、ベルスタッフあたりの定番も紹介されています。それと一緒に、コムデギャルソン・ジュンヤワタナベ・マン、バーバリプローサム、プラダ、グッチ、フェラガモ、トムフォード、ルイヴィトン、イヴ・サンローラン、ニールバレットが紹介されている点がカオスです。MEN'S EXやLEONとは違うところ。

たくさんあるので、この辺にしておきます。相変わらずオススメです。もちろん広告として紹介されているアイテムが多いんでしょうが、とにかく写真が綺麗で惹きこまれます。なので、広告というより特集を読んでいるように自然にページをめくることができる。880円なのも素晴らしい。

関連:「Lardini(ラルディーニ)」が来る?『men's Preciousメンズプレシャス増刊号』

【靴に関する本】

『靴のメインテナンスブック』で靴のお手入れを学ぶ 

MEN'S EX「最高級靴読本4」降臨

「THE BOOTS BOOK」はオススメ 

健康のために、靴を買う前に読んでおきたい『紳士靴を嗜む』

posted by No.9 at 18:58 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日本のファッション動向と流行 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
読んでみましたが圧巻の内容ですね・・・ロブやグリーンなんて買えませんがw
この手の本を読んで表記されるEウィズの文字に落ち込む幅狭甲低の人間なのですが、ウィズB〜Cくらいの細めの靴を特集してる本ってないですかね?ないですよね・・・
Posted by オブラ at 2010年12月06日 20:09
オブラさんへ

B~Cはなかなか細いっすね。Dが載っているのならあったような気がするけど・・・。でも日本人の足の形も最近は変わっているらしいので、もしかしたら出るかも?
Posted by 武欄堂 at 2010年12月07日 00:52
この本重かったです。福田さんの靴をオーダーしようとご本人と相談中です。お話に出てきましたが、靴オタクは気持ち悪いということと、ものづくりは楽しいということでした!
Posted by rele at 2010年12月07日 23:17
>rele さんへ

>福田さんの靴をオーダーしようとご本人と相談中

うお!マジっすか?羨ましすぎる(^ ^
福田さん熱いっす。月なみな言葉で恐縮ですが、その靴は一生ものでしょうね!
Posted by 武欄堂 at 2010年12月08日 00:47
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