■不況にもかかわらずサビルロー、イタリアのテーラーが人気の理由
欧米は、日本同様不況に苦しんでいる状況ではありますが、一般的に既製品よりも高価であるとされているスーツのカスタムメイド(同じ意味合いで書かれているので以後オーダーメイドと言う)が今海外で再び流行っていることが、ウォール・ストリート・ジャーナルにて報道されています。その内容をこれから紹介したいのですが簡単に言うと以下の点があげられます。
1】不況によって人々は、逆に本当に価値のあるものは何かを考え、本物の品質を求めるようになった
2】ハイエンドブランドにはない「時間をかける」「注意を払う」というビスポーク(フルオーダメイド)が台頭
3】小さなテーラーのオーダーメイドは、広告費など余計な経費がないので有名ブランドの既製品よりも安いことがある
Custom Tailors Enjoying a Boom/wsj.com
"People have come to realize that the expensive designer suit they are used to buying is made to fit a thousand other people," says Rome-based tailor Luigi Gallo, who has been in the trade for more than 30 years. "In addition, they're paying a huge price for that logo sewed into the jacket."
Amid the buzz of New York and Milan fashion weeks, designers have been saying they see a pick-up in luxury spending after the steep drop-off from the economic crisis. But many custom tailors say business held up even during the recession. Mr. Gallo says he has been swamped with orders for custom-made, or bespoke, suits, dresses, wedding gowns and raincoats. Predicting a boom in business, Mr. Gallo even opened a small tailoring school in 2007 to groom young artisans.
イタリアのテーラー職人、Luigi Gallo氏いわく、ブランドのロゴによってすごく高くなった既製品のスーツよりも、オーダーメイドを消費者は選ぶようになったという。実際、スーツ、ドレス、ウェディング、コートにいたるまで、ビスポークの注文がLuigi Gallo氏のもとに殺到しているという。Luigi Gallo氏は、このブームが来ることを予測して2007年に小さなテーラリングスクールを開設している。
これはイギリスのスーツの都、サビルローでも同じことだそう。毎年平均1万ものハンドメイドの衣類が生産されているそうです。経済不況にも関わらず、この5年で売上は増加傾向。サビルロービスポーク会長のMark Henderson氏いわく、2009年に比べ2010年は10%注文が増えてそうです。
"People have started to look for real quality,"
不況によって、人々は何が本当に価値があるかを考えるようになった。『人々は本当の品質を求めるようになった。』と言っています。
ヘンリープールのオーナーでありディレクターのSimon Cundey氏は同じような意見を共有しています。
"Customers like to see where things come from, how their suits are cut and sewed, in the exact same way they have come to appreciate seeing the kitchen of the restaurant,"
『顧客はそれ(スーツ)がどこから来たものか、どういったカットで、どういった縫い方で仕上げられたかに興味があり、それは、レストランの料理において台所がどのような状況か知りたいのと同じです。』
Small European tailors and artisans say they offer something that high-end brands can't compete with: time and attention. A bespoke suit for both men and women needs at least 40 hours of work and has to be fitted at list three or four times.
小さなヨーロッパの仕立て職人には、ハイエンドブランドが提供できないものを提供している。それは『時間と注意』です。メンズもレディースもビスポークになると最低40時間かけて完成を目指します。その間には仮縫いなどを最低でも3,4回必要。
ヘンリープールのSimon Cundey氏を中心にが、ロンドンにおける最高の仕立て職人達として紹介されているので、その動画も載せておきます。 若い方もいらっしゃるんですねぇ。
そもそもオーダーメイドのほうが安いよ、という意見も書かれていました。
In some cases, custom clothes can be cheaper than ready-to-wear, if the tailor doesn't have a global name backed by a big advertising budget.
ローマの社会を研究しているVeronica Raccah氏は、ケースによってはオーダーメイドが既製品よりも安いことがあると述べています。これは巨額の広告費を投入している有名ブランドと比べてのことです。 というわけで、今度はイタリアの有名な職人GAETANO ALOISIOの様子をご覧ください。
以上、簡単にご紹介しましたが、ヨーロッパのほうの男性はオーダーメイドスーツに回帰しているということだそうです。それは50年代から60年代に主流だった光景。個人的には嬉しい反面、モードブランドには厳しめですね。
僕は、フルーオーメイド1着勝負ではなくてまずパターンオーダーからはじめてみるのが面白いと思っています。毎日着るスーツとなると、どうしてももう1着必要になってくることがあるので。それからフルオーダーメイドをテーラーでお願いすることをオススメします。
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