■裸の女性に官能的な表現、トムフォードも登場する広告について
トムフォードの広告って毎回セクシーなことで話題になりますよね。賛否両論ありますし、局部が見えてしまっているものも以前ありました。もちろん、その後掲載禁止になったりしているんですがね。これは、必ずしも官能的なものを喚起させて消費行動に結びつけるということではないことが、先日のトムフォードのVOGUEでのインタビューで書かれています。トムフォードというブランドを知ってもらうための手段だということを説明しています。また、そこにはセクシャリティに関するトムフォードの複雑な考えもあってのことだとか。
簡単に言うとですね、同性愛者であると言っているトムフォードは、ゲイとかストレートといった性別に関する分け方が嫌いなんです。ここが難しいんですけど、トムフォード本人は一般的に言うゲイではない、と答えています。その辺の線引きが、僕には分かりかねる部分があるのですが、性差別みたいなものを感じるのかもしれません。でも、欧米の有名ファッションデザイナーは同性愛者の方が多い。
栗野宏文氏もHUgEで話していたように、欧米のファッションデザイナーでゲイではない人は少ないんですね。それぞれ、考えも持っているようです。
トムフォードと25年間、良きパートナーとして歩んできたRichard Buckley。彼との関係こそが一般で言うところのゲイかストレートかという関係を超越していることが原文を読んでいて理解できます。
その上で、トムフォードの広告にヒールを履いた裸の女性が出てくる広告。これは、先程お話したように、トムフォードというブランドを表現する手段として使っているんだそうです。トムフォードが出てくるのは、広告のレスポンスをうけるため。ちょっと刺激的過ぎるかもしれないけど、トムフォード自身のリアルな人生は別にファンタジーではないので、広告で表現しているんだとか。
シャネルの顔は、本来であればココ・シャネルであるにもかかわらず、カール・ラガーフェルドは、自らの写真で融合することに成功している、と説明しています。その領域に行くためのトムフォードの1つの手段。
ついでに書いておくと、トムフォードのコレクションが大々的なランウェイショーではなく、小さな閉ざされた空間の中でのプレゼンテーションである理由。
これは、トムフォードの作品がカッティングとスティッチ、ライニングというディテール勝負であることから、キャットウォークだとそこが見づらいからであることを説明しています。
トムフォードに関しては2013S/Sロンドン・コレクションメンズを運営するトップなので、6月にどんなコレクションにしてくれるのか。今から楽しみにしております。
【via】Tom Ford's Talk at Vogue Festival
【関連】トムフォードに関する過去記事
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